e犠牲者悼み、再建誓う

  • 2016.08.22
  • 情勢/社会
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公明新聞:2016年8月21日(日)付



広島土砂災害2年で追悼式
斉藤氏らが参列し献花



77人が犠牲となった広島土砂災害から2年となる20日、広島県と広島市が主催する追悼式が同市安佐南区の会場で開かれた。遺族や被災者、国や県、市の関係者ら約500人が参列。遺族を代表し、土石流で両親を亡くした市井由佳利さん(56)=同区=が「住み慣れた土地の再建を願い、日ごろの防災意識を高めて同じことを繰り返さない」と述べ、参列者は復興への思いを新たにした。

式では犠牲者の冥福を祈り、参列者が1分間の黙とうをささげた。式辞で湯崎英彦知事は「災害死ゼロをめざし、防災・減災対策を全力で推進する」と強調。松井一実市長も「災害を教訓として胸に刻み、誰もが安全・安心に暮らせる町の実現にまい進する」と誓った。

会場を訪れた沢本恭宏さん(45)は安佐南区の自宅が全壊し、母親を亡くした。「(母親が)いなくなった感じがしない。考えないようにして生活してきた」と2年間を振り返った。

追悼式には公明党から斉藤鉄夫幹事長代行、栗原俊二・広島県議、安達千代美、米津欣子、原裕治、西田浩、碓氷芳雄の各広島市議が参列し、献花した。

式典後、斉藤氏は「命を守る砂防ダムの工事を推進するとともに、被災者に寄り添って生活再建を支援していく」と語った。

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