e夏休み 仕事の体験活動が好評です!

  • 2016.08.17
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2016年8月14日(日)付



子どもが働く楽しさ実感
工具や模擬紙幣など手に持ち作業



子どもが伸び伸び成長する夏休み―。小学生などを対象にした仕事の体験活動が各地で活発に開催されています。参加した子どもたちからは「いろいろな仕事に触れてみたい」などの声が聞かれ、好評です。各地の取り組みを紹介するとともに、体験活動の重要性について、公明党の浮島智子・文部科学部会長(衆院議員)に聞きました。


バス・電車


京都市交通局は4日、市内の竹田車両基地で、小学生とその保護者を対象に、バスや鉄道車両の整備・点検を特別に見学できるイベント「市バス・地下鉄のヒミツを知ろう」を開催しました。昨年に続いて2年目の開催です。

この日は25組65人が参加。車両の洗車を見学したり、整備士の作業を体験したりしました。普段は目にすることがない場面に、子どもたちは興味津々。目を輝かせながら、説明役の整備士らに次々と質問をぶつけていました。

バスの洗車場では、地面から水を吹き付けて車両底部の汚れを落とします。水の量を見るためにバスが移動すると、水が車庫の天井近くまで勢いよく噴出し、ワァーと大きな歓声が上がりました。検査場では、半地下の作業スペースに降りて、車両下のエンジンを見学。「何が入っているの?」「ギアって何?」などの質問が飛びました。タイヤの点検では、実際に子どもたちがハンマーでナットを叩き、緩みを確認する体験を行いました。

続いて鉄道車両では、運転台の点検で、子どもサイズの制服を着て、ブレーキハンドルの操作も体験。あこがれの運転士気分で興奮する子どもを撮ろうと、保護者も夢中でカメラのシャッターを切っていました。


銀行

埼玉県を中心に展開する武蔵野銀行では今月、地域の子どもたちに、お金の大切さや銀行の役割などを学んでもらおうと、県内19会場で小学生対象の金融教室を開きました(10日で終了)。

3日、武蔵野銀行本店(さいたま市)で開かれた同教室では、小学4~6年生7人が参加しました。

まず、行員が銀行の基本的な業務について説明。銀行業で使用する漢数字の書き方を練習した後、模擬紙幣を使った紙幣勘定にチャレンジ。「札束を指と指の間に挟んで、手のひらをグーにして強く握って......」。若手行員のアドバイスに従って、子どもたちは、悪戦苦闘しながら、少しずつ数えられるように。「よーし、次は100枚数えるぞ!」と何度も挑んでいました。

このほか、名刺交換や貸金庫の見学、店舗ロビーでの来客対応など、さまざまな仕事を体験。同教室終了後、参加した小学生からは「お金を数えるのが楽しかった」「金庫の扉が分厚くて驚いた」など、楽しそうに感想を語っていました。


観光

浜松市では10日、小学生が仕事を体験するイベント「浜松わくわく探検隊」(一般社団法人ぽっぷちゃいるど主催)が開かれました。浜松の魅力ある企業を知ってもらうことが目的です。

この日、朝8時半に市立元城小学校の体育館に集合した約160人の子どもたちは、5人1組のチームに分かれて行動を開始。初対面の中、協力しながら複数の企業を回りました。

このうち、ホテルコンコルド浜松を訪れた子どもたちは、接客マナーを約1時間かけて体験。慣れない手つきで、ナイフやフォークを並べるテーブルセッティングに挑戦しました。また、「いらっしゃいませ」などと丁寧にお辞儀をし、あいさつの仕方も一から学びました。

小学3年生の河原聖奈さんは、「ホテルの仕事は、お客さんへの笑顔が大事だと分かりました」と目を輝かせていました。


"人間力"強くする手助けに
公明党文部科学部会長 浮島 智子さん(衆院議員)

体験活動は、子どもの未来の可能性を広げる大きな力です。与えられて学ぶのではなく、自ら考えて行動し学ぶため、個性を育み、心豊かな"人間力"を強くする手助けとなります。

特に仕事の体験は、実際に大人が働く姿に触れ、例えば交通関係であれば、運転手や整備士などの魅力を肌で感じ、銀行であれば、金銭感覚も学べる機会になります。こうした経験を積むことで、子どもたちは将来のなりたい職業や夢を考え、また働く親への感謝の気持ちも湧いてきます。

公明党は"未来への投資"を最重要視し、仕事をはじめ、文化・芸術、スポーツ、自然分野の体験活動の充実を政策に掲げており、今後も全力で取り組みます。

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