eコラム「北斗七星」

  • 2016.07.15
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月15日(金)付



中国の三国時代に活躍した武将の中で個人的な武力が最も強かったのは呂布といわれる。だが、英雄にはなれなかった。それはなぜか。三国志研究の第一人者、渡邉義浩氏は著書『三国志 運命の十二大決戦』(祥伝社新書)で、その原因の一つとして呂布は人を裏切るなど信義を欠いていたと指摘し、興味深かった◆信義とは約束を守り、務めを果たすこと(広辞苑)。参院選で、信義に厚い行動に感動が広がったエピソードがある。愛知選挙区で初当選した公明党の里見隆治氏は選挙終盤、分刻みのスケジュールの合間、あるラーメン店を訪ね、里見氏を懸命に支援する一人の女性の真心に応えた◆その女性は行き付けのラーメン店で里見氏の話をすると、応援を快諾した店主に「里見さんにラーメンを食べに来てほしいと伝えて」と頼まれた。そこで党職員の同級生を通じ里見氏に伝言。これに里見氏が即応して同ラーメン店で食事する時間をつくり、店主の希望をかなえた◆「徹してひとりのために」を信条としてきた里見氏は、山口代表が街頭演説中、遠くから手を振る一人の人を見つけ手を振り返す姿を見て感銘し「先輩に続き、一人の人を大切にする政治を貫いていく」と誓った◆公明党は国民を欺くことなく信義を重んじる行動に徹し、公約の実現に突き進む。(典)

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