eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月29日(水)付



元海軍の祖父が腕を押さえて語った姿を覚えているという。「空からの弾が当たってしまったんだよ」。沖縄県金武町立金武小学校6年の仲間里咲さん。沖縄戦から71年の慰霊の日(23日)の追悼式で、今は亡き祖父に祈りを込め、沖縄の方言を交えて詩を朗読した。「平和ぬ世界どぅ大切(平和の世界こそ大切)」と◆仲間さんは空飛ぶオスプレイを見て「今は平和なのか」と考えるという。後を絶たない米軍関係の事件・事故。4月には米軍属の女性暴行殺人事件も発生した◆同事件を受け公明党は、直ちに在沖縄米軍基地調査ワーキングチーム(WT)を設置。基地の実態調査を行い、日米地位協定の見直しも視野に提言をまとめる方針だ。斉藤鉄夫WT座長は「沖縄の歴史を変えるような提言に」と意気込む◆あす30日は、児童12人(1人は後遺症で死去)を含む18人が犠牲となった宮森小学校米軍機墜落事故(うるま市)から57年。再び沖縄は鎮魂の祈りに包まれる。「二度と米軍関係の事件を起こさせない」。公明党の新たな闘いが始まった◆基地に反対するだけでは平和は訪れない。「平和には備えを固め、争いを起こさない仕組みを整え、課題は対話で解決するのが大事だ」(山口那津男代表)。参院選で訴えたい。「平和の世界を築くには公明党の存在こそ大切」。(治)

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