e党首討論 志位氏発言に批判集中

  • 2016.06.21
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月21日(火)付



共産党のご都合主義露呈



「自衛隊は憲法違反」と明言。でも「災害では働いてもらう」

19日夜、都内で行われたネット視聴者向けの与野党9党による党首討論会。自衛隊や教育無償化と憲法の関係で、都合のいい解釈を並べたてた共産党の志位和夫委員長に対して、与野党の党首から厳しい指摘が相次いだ。

席上、志位氏は、自衛隊は憲法違反だと考えるかとの問いに「その通りだ。憲法9条と自衛隊は両立しない。将来の展望として国民多数の合意を得て9条の完全実施、すなわち自衛隊の段階的解消を図る」と明言。にもかかわらず、「将来的な課題でかなり長い期間、自衛隊との共存が続く。自衛隊には、急迫不正の主権侵害や大規模災害が起こった時には働いていただく」と述べた。

これには、安倍晋三首相(自民党総裁)が、「自衛隊は憲法違反だと言っていながら、災害が起きたら仕事をしてくれ。これではあまりにもひどい言い方だ。憲法違反だったらしばらく置くのではなく、すぐに廃止すべきだ」と志位氏のご都合主義を非難。

公明党の山口那津男代表も「自衛隊が憲法に違反すると言いながら、自衛権を行使するような考えはごまかしだ」と指摘した。

一方、共産党が主張する高等教育も含めた教育の無償化では、おおさか維新の会の松井一郎代表が、義務教育を無償とすると明記した憲法26条の規定を踏まえ、「教育無償化のための憲法改正は反対か」と質問。

志位氏は「憲法改正は必要ない。現行憲法でできないことはない」と答えたが、これに首相が「いいことであっても憲法改正はしないと。いわば、指一本触れさせたくないということかなと感じた」と批判を浴びせ、憲法をめぐる、かたくなな共産党の姿を改めて浮き彫りにした。

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