e国内初、世界最大級 大型蓄電池の実験施設が誕生

  • 2016.06.10
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2016年6月10日(金)付



あらゆる性能検査に対応
大阪府議会公明党が推進



大阪府議会公明党(林啓二幹事長)は5月23日、大阪市住之江区にある独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE=ナイト)を訪れ、大型蓄電池システム試験評価施設「蓄電池評価センター」を視察した。これには、府議会公明党の肥後洋一朗政調会長のほか、垣見大志朗、川岡栄一、山下浩昭、中村広美、中野剛の各議員が参加した。


バッテリー産業の国際競争力を強化


再生エネ導入も促進

4月に開設された同センターは、コンテナサイズの大型蓄電池の性能や安全性を実証実験できる国内初の施設で、世界的にも最大規模の施設として注目を集めている。

大型蓄電池は、太陽光発電などによる電気を蓄えることができるため、再生可能エネルギーの導入促進に役立つほか、夏の冷房や冬の暖房などによってできる電力需要のピークを低く抑える電力消費のピークカット、停電時のバックアップなどにも欠かせない設備だという。

同施設には、大型蓄電池が熱を帯びて発火・燃焼の可能性がある試験でも安全にモニタリングできる大型実験棟が設けられている。このほか、充電や放電しながら蓄電池の耐震性を計測できる地震波再現試験室、輸送振動試験室、冷却設備を常設した機能別実験棟、落下試験室、破壊試験室も完備。一つの施設であらゆる蓄電池の性能を検査できる。

府議会公明党はこれまで、大阪発のビジネス、イノベーション(技術革新)を創出するため、国家戦略特区などを活用した新たな施策展開の必要性を主張。特に川岡議員は、太陽光や風力発電などの再生エネルギーをためて安定させる大型蓄電池の分野に着目。2012年10月の商工労働委員会をはじめ複数の定例会質疑を通じ、その性能や安全性をグローバルな基準で試験・評価できる拠点の活用によって、バッテリー産業の国際競争力を強化し、その強みを府内の企業にも波及していくよう訴え続けてきた。

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