eコラム「北斗七星」

  • 2016.05.26
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年5月26日(木)付



朝のテレビの情報番組で、日常的な別れの言葉として「さようなら」を使わなくなったという話題を取り上げていた。自分も高校時代までは教職員に使っていた記憶があるが、今では上司や目上の人には「失礼します」、友人には「じゃあまた」がほとんどだ◆辞書によると「さようなら」は「左様なら」に由来し、"そういうことなら(お別れしましょう)"という程度の意味だが、あまり使われなくなったのは、近親者との死別や失恋など、再会が望めないような場合に使うという印象が強いからではないかと番組では分析していた◆英語の「see you again」、中国語の「再見」など、外国には再会を約する意味が込められた別れの言葉がある。日本で親しい間柄ほど「さようなら」より「またね」などが使われるのは、再び会うことを期待する気持ちの表れなのだろう◆2012年の総選挙で民主党政権から自公政権になり、翌年の参院選で与党が過半数の議席を確保し、衆院と参院で多数派が異なる"ねじれ"が解消。14年の衆院選でも与党が勝利し、政権基盤は安定した◆今回の参院選で民進・共産など野党は、重要政策の一致もない"野合"に躍起だが、民主党政権時代のような「政治の混乱」との再会はご免だ。参院選であらためて「さようなら」を告げたい。(幸)

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