eコラム「北斗七星」

  • 2016.05.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年5月24日(火)付



雨が降り出したので傘を差すと、5ミリほどの虫が大粒の雨の中を必死に進もうとしているのが眼下に見えた。雨が当たって痛いと感じる人間はいないだろうが、虫にとってはどうなのだろうかと、ふと考えてしまった◆大学1年時に中学時代の友人と再会してビックリしたことがある。中学3年時、身長140センチで"豆"というあだ名だった彼が頭上から声を掛けてきたのだ。高校3年間で50センチ身長が伸びたという。「中学生のころはバスで人の頭を見上げていたが、今では見下ろしている。違う人生を2度経験しているみたいで不思議だ」と振り返っていた◆どんなことに悩み、苦しんでいるかは相手の身になってみないと分からない。ただ"相手の身"になるのは難しい。寄り添い協力することから"相手の身"に近づきたい◆「大衆とともに」という立党精神そのままに、公明党も徹底してそれを心掛けてきた。作家の有吉佐和子さんは、ベストセラー著書「複合汚染」の中で「公害に最も大きい関心を寄せ、熱心に勉強し、実績をあげている政党は、どの革新政党よりも公明党だと、住民運動をしている人たちは口を揃えて言う」と評価した◆熊本地震被災者支援募金と称して党活動資金をかすめ取ろうとするような政党には"相手の身"など千年かかっても分かるまい。(爽)

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