e食品ロス 福祉に生かす

  • 2016.04.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月25日(月)付



伊藤さんら フードバンク関西を視察
兵庫・芦屋市



まだ食べられるのに捨てられている食べ物「食品ロス」の問題で、公明党の伊藤たかえ女性局次長(参院選予定候補=兵庫選挙区)はこのほど、兵庫県芦屋市の認定NPO法人「フードバンク関西」を訪れ、取り組みを視察した。これには島山清史県議と徳田直彦・芦屋市議が同行した。

食品ロスは、年間642万トンに上る。製造業者から消費者までの流通過程で、包装破損やラベルの印字ミスなどを理由に賞味期限内の食品でも廃棄されているという。同法人はこうした食品を企業などから無償で譲り受け、福祉団体などに提供するフードバンク事業を展開している。

同法人の浅葉めぐみ理事長は、食品ロスを福祉につなぐ取り組みの意義を説明しながら、フランスで今年2月、大手食品流通業に対して食品廃棄の禁止や慈善団体への寄付を義務付ける「食品廃棄禁止法」が成立したことなどを説明。「先進各国ではフードバンク事業に法的な裏付けがある。日本でも法整備をぜひお願いしたい」と要望した。

伊藤さんは、弁護士として生活困窮者の支援に力を入れてきた経験から、「素晴らしい取り組み。フードバンク事業が普及、発展していけるよう応援したい」と話していた。

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