eコラム「北斗七星」

  • 2016.03.01
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年3月1日(火)付



「杖」または「ステッキ」とも。言い方で違った感じがするのは不思議だが、その専門店を見つけた。素材からデザインまで実に多彩なものが並ぶ。聞いてみると、最近は女性のお客も増えたという◆ウオーキングや山歩きのブームで、「抵抗感が薄れているのでは」とのこと。一昔前までの、高齢男性の専有物というイメージも払拭されつつある。「でも」と続けて、「ずっと使っていても、正しい長さや持ち方を知らない人が多い」となげく◆歩くことの補助器具としての杖の長さの基準は、靴をはいた状態で(1)地面から大腿骨の付け根のでっぱりまで(2)杖の先を持ち手と同じ側のつま先から20センチ前についた時にひじが30~40度に曲がる―の2つ。おおむね同じという◆握りの形状や、材質・重さも大切なポイント。安心して体重をかけられ、しっかり保持できるものを選びたい。できれば手にとって◆最近は街中で杖を手にした人をよく見かけるようになった。福祉用具としての市場規模も20年前の3倍以上という推計もある。高齢化の進展を感じさせる。ファッションや足腰の状態に合わせて、適切な製品を選び、より快適な生活をおくりたいものだ。春は近い。家に引きこもってはいられない―そう自分にも言い聞かせる。恥ずかしがらずに「転ばぬ......」の通りに。(繁)

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