e沖縄に広がる「陽光桜」

  • 2016.01.06
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年1月6日(水)付



平和願い310本を植樹
那覇空港で贈呈式



特定非営利活動法人(NPO法人)・日本さくら交流協会から提供された「陽光桜」の苗木310本の贈呈式が先ごろ、沖縄県那覇市の那覇空港内で開かれ、公明党の糸洲朝則県議が出席したほか、野原嘉孝、大城幼子の両市議が式の準備・運営に当たった。同協会からの苗木の寄贈は2回目で、糸洲県議、野原市議の推進で実現した。


陽光桜は、愛媛県の教師だった故・高岡正明さんが、アマギヨシノと沖縄のカンヒザクラを交配させて生み出した品種で、戦時中に教え子を戦地に送り出した後悔の念から、平和への願いが桜に込められている。同桜は世界中に"平和のシンボル"として提供され、各地で花を咲かせている。


前回は2014年、戦後70年の節目を迎えるに当たり、那覇市の真嘉比遊水地に70本の苗木を植樹した。今回は、同遊水地に新たに70本提供されたほか、「那覇美らさくらまつり実行委員会」に70本、「那覇高校OB有志会」に70本、「NPO法人やんばるゆいネット」に100本を寄贈。今回の贈呈で県内各地に陽光桜が広がることになった。


贈呈式で同協会の森一哉理事長は「沖縄の人の桜への熱い気持ちに感激している。将来的に沖縄を、陽光桜が日本一咲く場所にしたい」とあいさつ。糸洲県議は「この桜を通して(沖縄県民の)平和の絆をもっと深めていきたい」と語った。


真嘉比遊水地では同日、植樹会が開かれ、党員をはじめ多くの地域住民が参加。暖かい日差しの中、桜が満開に咲く日を思い描きながら、スコップを手に70本の苗木の植樹に汗を流していた。

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