eコラム「北斗七星」

  • 2015.12.21
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年12月19日(土)付



「ディベート」という言葉がある。辞書では議論、討論などと訳されるが、具体的には物事を論理的に思考し論理的に表現する能力を養う方法や競技会のことを指す◆日本人は昔から情緒的なものに流されやすいといわれる。それが日本人らしさともいえるが、こと政治課題に情緒を持ち込んでは国の方向性を違えかねない◆「ディベートがうまくなる法」の著者・北岡俊明氏(日本ディベート研究協会会長)は、ディベートの最大の効果として「意思決定というものが、空気や雰囲気や情緒に左右されなくなること」とし、その場の空気や情緒に左右されて会議の結論が誘導される傾向に警鐘を鳴らす◆先の平和安全法制を巡る論議では、「戦争法案」のレッテルを張って騒ぎ立てた党があった。これこそ、空気や情緒で国政を左右させようとした典型だ。日本でもディベート大会が盛んに行われるようになってきた。高校、大学が対象の全国大会や英語ディベート大会もある。論理的に意思決定できる青年が続々誕生していけば、こんな党は霧散するだろう◆公明党はディベート政党。国民に説明できないことはやらないし、やらせない。一時的な批判を受けることがあってもぶれない。それは国民に、最後は納得してもらえる論理性を常に持ち意思決定してきているからだ。(爽)

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