e未整備堤防応急補強へ

  • 2015.12.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年12月2日(水)付



住民の避難時間を確保
鬼怒川決壊受け国交省



茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊した関東・東北豪雨の教訓を踏まえ、国土交通省の社会資本整備審議会小委員会は11月30日、全国各地の補強工事が遅れている堤防で応急的な工事を進めることを盛り込んだ答申案をまとめた。


かさ上げなどの本格的な補強工事に比べて短期間で実現できる対策を進めることで、突発的な豪雨災害に備える。


関東・東北豪雨で鬼怒川は、川の水が堤防を越えて住宅地側ののり面を削り、堤防の強度が失われて決壊した。そこで、応急工事では堤防の上部をアスファルトで覆うとともに、住宅地側ののり面にコンクリートブロックを埋め込んで補強。決壊を遅らせ、住民が避難する時間を確保する。


このほか、答申案ではソフト面での対策として、スマートフォンを活用した洪水予報の発信などを提示した。


石井啓一国交相(公明党)は1日の閣議後記者会見で、「鬼怒川のような災害は他の大河川でも起こり得る。スピード感をもって大洪水に備えるソフト・ハード対策を推進していきたい」と述べた。


公明党は、関東・東北豪雨によって堤防が決壊した現場に急行。国会質問で全国の堤防強化を訴えていた。

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