e日本の技術力を世界に

  • 2015.10.20
  • 情勢/社会
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公明新聞:2015年10月20日(火)付



鉄鋼、蓄電池の製造現場視察
川崎市で山口代表、三浦氏ら



公明党の山口那津男代表は19日、川崎市にあるJFEスチール株式会社の東日本製鉄所(京浜地区)と、電力貯蔵用の大型リチウムイオン電池の研究・開発・製造を行うエリーパワー株式会社を訪れ、日本の製造業が高い技術力を生かし、国際的な競争力を確保するための課題を探った。


党神奈川県本部の上田勇代表(衆院議員)、佐々木さやか参院議員、参院選神奈川選挙区予定候補の三浦のぶひろ党国際局次長らが同行した。


東日本製鉄所では、年間840万トンの粗鋼を生産。国内で第4位、世界でも第9位の生産規模で、最大幅5300ミリの鋼板を生産できる日本最大の圧延機や、コンピューターによる高度な冷却制御技術によって、高品質な鉄鋼製品を供給している。


一行は、同製鉄所の高炉や厚板工場を見学した後、北野嘉久所長らと意見交換。北野所長は中国などの製鉄産業が急成長を遂げている中、日本が国際的な競争力を確保するには「新しい技術で高品質な製品をいかに早く、多く造るかが重要だ」と強調する一方で、老朽化した施設の改修に対する国の支援を求めた。


次いで一行は、エリーパワー株式会社で、大型リチウムイオン電池の製造ラインや非常電源として家庭で使用できる移動式の蓄電システムを視察した。


担当者は、一般的なリチウムイオン電池は破損などによって容易に発煙・発火するのに対し、同社製品は高い安全性を確保していることを紹介し、「震災などによる2次災害を防ぐことができる」として、付加価値の高さを強調した。


同社の吉田博一代表取締役社長は今後の普及に向けて生産コストの高さが課題だとして、「生産スピードを上げることで、コストダウンしていきたい」と意欲を見せていた。


視察終了後、山口代表は「日本のオンリーワンの技術が世界に普及し、世界経済の発展に貢献していく産業パワーになることを期待している」と述べた。また、三浦氏は「世界に誇る日本の"ものづくり"の力を引き出し、世界に発信していくことに力を尽くしたい」と決意を語った。

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