e大活字本で読書楽しんで

  • 2015.08.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年8月25日(火)付



全国初 国の給付事業使い購入助成
公明が推進、今年度から東京・江戸川区



東京都江戸川区議会公明党の田中淳子、関根麻美子両議員は24日、同区役所内で、NPO法人大活字文化普及協会の市橋正光事務局長らと会い、公明党の推進によって今年度から全国で初めて江戸川区が「日常生活用具給付等事業」の一覧に弱視者向けの大活字本を明記したことへの御礼を受けた。


同事業は、日常生活用具を必要とする障がい者の生活を支援するもの。障害者手帳を持っていれば、1割負担で用具を購入できる。事業主体は市町村になるため、補助対象となる品目は各自治体によって決められる。昨年5月、厚生労働省が、対象品目の参考例に大活字本を明記したことを契機に同区で取り入れられ、1人当たり年間最大6万円まで補助される。


席上、市村事務局長は、一般的な書籍の活字が3ミリ四方であるのに対し、大活字本は約7.7ミリに拡大し読みやすくしていることを説明。ページ数が増えるため、1冊の本が大活字本になると3冊程度になることに触れ、「今回の制度で経済的な負担がかなり軽減される」と述べた。


同席した弱視者問題研究会の新井愛一郎さんは、「国民には読書を楽しむ権利がある。助成制度を活用し、多くの国民に本を楽しんでもらいたい」と話した。


これに対し、田中議員らは「大活字本の認知度はまだ低い。広報などを通じて、制度の普及を推進していきたい」と語った。同区議会公明党は、昨年12月、大活字本の普及について議会質問で取り上げるなど、積極的に推進してきた。

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