e春を呼ぶ プレミアム商品券

  • 2015.03.23
  • 生活/生活情報

公明新聞:2015年3月21日(土)付




全国に先駆け鳥取市でスタート



地域の消費喚起の役割が期待されるプレミアム付き商品券の販売が20日、鳥取市でスタートした。市レベルでは全国に先駆けて実施されたもので、市民や商店街などから喜びの声が上がっている。同商品券は、公明党が国の2014年度補正予算に盛り込ませた交付金を活用。今後、地域経済に"春を呼ぶ"起爆剤として各地で発行される予定だ。



購入者から喜びの声 「すごくお得でうれしい!」



午前9時、鳥取市のスーパー「トスク」が開店すると同時に、プレミアム付き商品券を購入するために集まった大勢の人々が一斉に店内へなだれ込む。待ち切れない思いがあったのか、販売開始から約2時間、行列が途切れない盛況ぶり。20分ほど並んで手に入れたという女性は、「きょうの昼、親戚との食事でさっそく使う」と、にっこり笑った。


市商店街振興組合連合会が主体となり発行したプレミアム付き商品券「ふくちゃん券」は、入手額1万円で1万2000円分の買い物に使える(500円券が6枚、1000円券が9枚つづりのセット)。購入方法は完全予約制で、はがき、ファクス、インターネットなどから申し込む。


同連合会によると、20日時点で発行総数10万セットのうち、6万5000セットが予約済みという。


使用期限は9月19日までの半年間。市内にある553の店舗(3月10日時点、取扱店は随時更新)で使える。他の自治体との差を出すため、商品券のイラスト製作に市在住のイラストレーターClaraさんを起用。多彩な色使いで「家族で楽しく使ってほしい」との思いを込めた。


好調な滑り出しに対して市経済観光部の竹氏正順次長は、「プレミアム付き商品券をきっかけに、さらなる消費が商店街で生まれれば」と期待を込める。この日、商品券を購入した山根京子さんは、「すごくお得なのでうれしい。甥が家を新築するお祝いに、ちょっと良い家電製品を贈ろうと思う」と話していた。



公明が推進、各地で発行へ



プレミアム付き商品券は、「ほとんどの地方自治体で発行を計画」(内閣府地方創生推進室)しており、全国各地で発行に向けた動きが本格化している。今月8日には、山形県大石田町がプレミアム率20%の商品券を販売。当日は午前9時の販売開始前から、販売会場に人々が列をつくる大盛況ぶりで、同町商工会は「地元での消費拡大につながる」と、地域経済活性化への効果を強調している。また、15日には長野県飯島町がプレミアム率30%の商品券を販売し、3050セットが"即日完売"した。


このほか、札幌市、横浜市、川崎市、相模原市、大阪市、京都市などで、夏までに商品券の申し込み・販売を予定。地域の消費を喚起する"呼び水"として期待が高まっている。



消費者から高い関心 

鳥取市商店街振興組合連合会理事長 渡辺博氏




前回、一昨年に鳥取市でプレミアム付き商品券が発行された際には、取扱店から「効果があった」との反響がありました。今回も同様に、個人消費を喚起する効果が期待されます。


今回は、前回よりも割増率が上がり、取扱店も100以上増えていることから、消費者の関心もこれまでより高く、多くの購入予約をいただいています。


20%の割り増しがある商品券を使えるということは、店舗にとって、大きな競争力を得ることになります。商品券の発行をチャンスと捉え、店側の努力と組み合わせることで、地域経済活性化のきっかけにしていきたいと思います。

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