eコラム「北斗七星」

  • 2015.03.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月12日(木)付




北海道函館市の市立函館病院を拠点とするドクターヘリが、先月16日から運航を開始した。奥尻島を含む道南地域18市町を主にカバー。道央、道東、道北に続いて、道内で4機目となる◆就航イベントの記念講演で、道内でいち早く運航した手稲渓仁会病院(札幌市)の高橋功救命救急センター長は、「全国では44機目で、欧米諸国に比べても早いペース」と強調。国が当面の目標に掲げる国内50機体制も、数年内に達成する見通しを語った◆日本でドクターヘリの本格配備が始まったのは2001年。公明党は、03年のマニフェストに全国配備促進を盛り込み、07年の「ドクターヘリ法」制定をリード。これにより各地での導入が加速したことは記憶に新しい◆一方、道議会公明党がドクターヘリ導入を提言したのは、1990年までさかのぼる。「広大で、医療環境が十分でない地域を抱える北海道にこそ必要」。その訴えは、議員の顔触れが変わっても連綿と引き継がれ、国会議員との連携で一貫して推進してきた◆東日本大震災でも大きな役割を果たしたドクターヘリ。「複数ヘリの一体的な運用や災害時の防災ヘリとの連携強化など、運営の質の向上が求められる時代に」と高橋氏。公明党の"ネットワークの力"をさらに発揮し、こうした声に応える取り組みを進めたい。(武)

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