eコラム「北斗七星」

  • 2015.02.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年2月24日(火)付




織田信長が大軍を率いる今川義元に勝った桶狭間の戦い(1560年)。信長は家臣がもたらした情報を一番の功績としたとの説がある◆その情報の一つは、今川軍が二手に分かれて陣取り、いずれも地域住民に食事を用意させたが、一方は粗食、もう一方は豪華だった。この報告を受けた信長は、食事が豪華な陣営に義元がいると判断し、奇襲に成功した。信長は、この家臣が情報を収集できたのは「普段から地域に溶け込み、住民から愛されていたためだ」(童門冬二著『新訳 信長の言葉』)と◆次元は異なるものの、公明党の地方議員も住民に役立つ情報発信に心を砕く。名古屋市は、市が主催する市の施設での行事開始前に参加者に対し、地震などの災害が発生した場合の避難経路を説明するようにしている。公明党市議が避難誘導の事前案内を実施、継続していくことは防災意識を高め、命を守る上で有効だと提言した◆同市は避難に関する情報だけでなく、小中学校の屋上などに整備している津波避難施設に、保護者に上がってもらう避難体験も促している。津波災害時に子どもたちが避難する場所を保護者が確認するもので、これも公明党が推進した◆地域に密着し、生活現場でいかなる情報が必要かを的確につかむ地方議員の活躍を見逃すことなく伝えたい。(典)

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