e公明スポット ミラノ万博で「和食」PRへ

  • 2015.02.16
  • 情勢/国際

公明新聞:2015年2月16日(月)付




かつお節、フグに特例

EUが会場内で使用許可

現地での横山氏の要請が実る



イタリアで5月に始まるミラノ国際博覧会で提供する和食の食材持ち込みについて、欧州連合(EU)から特例措置が認められた。これは、農林水産省が13日に発表したもので、かつお節やフグなどEUへの持ち込みに制限がある食材でも、一定の条件を満たせば万博会場に限り日本からの輸出が可能になる。


農水省によると、かつお節は製造過程で生成される化学成分がEU基準を超えないことが条件。「毒魚」としてEUで輸入・流通が禁止されているフグは安全性の証明書があれば万博会場で使用できる。


生鮮の牛肉と牛・豚・鶏の加工品は、EUが認定した食肉処理施設以外からも輸出できることになった。一方、貝類や乳製品、卵は特例が認められなかった。


ミラノ万博は「食」が中心テーマ。日本政府はミラノ万博を舞台に日本の食文化を発信し、国産農林水産物の輸出拡大につなげたい考えだ。


今回の特例措置は昨年8月、公明党の横山信一参院議員(当時は農水大臣政務官)が和食普及のためにイタリア・ミラノを訪れ、ミラノ万博関係者に対し、万博会場で本格的な和食を味わってもらうため、和食に欠かせない「だし」の原料になるかつお節などの食材持ち込みへの配慮を要請したことが実現したもの。


また公明党は昨年5月、政府への提言の中で、「和食のユネスコ無形文化遺産登録を後押しに、日本食・食文化の発信を強化し、今後食市場の拡大が見込まれる国・地域へ、安全・安心で高品質な日本産農水産物の輸出拡大を推進すべきだ」と主張するなど、和食の技術や文化に関する海外発信を積極的に推進してきた。

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