eコラム「北斗七星」

  • 2014.10.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年10月2日(木)付



今夏ほど雨に泣かされた年はない、と感じた人も多いだろう。一瞬で生命・財産をもぎ取っていく豪雨の恐ろしさをまざまざと見せつけられた◆近年、地震よりも豪雨災害のほうが、身近に迫る危機なのではないかと思える時がある。"ゲリラ豪雨"という造語もマスコミで頻繁に登場するようになった。しかし、どこで起こるかわからないという点では地震と同じでも、豪雨に対する意識や備えはけっして高いとはいえないのが現状だ◆豪雨災害への備えは、まず住んでいる地域の地形をよく知ることから始めたい。ハザードマップ(自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもの)を作成・配布している自治体も多いので、じっくり見て避難場所などを確認したい◆都市部では土の部分が減り、排水路に雨水が集中することから道路が川のようになる「都市型水害」に要注意。今年も同型水害は続発した。ドアに張り付けるだけで家への水侵入を防ぐ(もしくは遅らせる)防水シート、土の代わりに水を詰めて侵入個所に置く水嚢袋(ごみ袋でも代用可能)なども売られている。水嚢はトイレや浴室の排水溝から泥水が逆流するのを押さえるのにも利用できる◆一難去った今こそ、いつ起こるかわからない非常事態に備えたい。わが家の豪雨対策会議開催を。(爽)

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