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  • 2014.08.14
  • 政治/大阪
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公明新聞:2014年8月14日(木)付



好評の「イングリッシュキャンプ」
公明の提案で実現
大阪・和泉市



中学生が外国語指導助手(ALT)と1泊2日の生活を共にしながら英語だけで交流する「イングリッシュキャンプ」(大阪府和泉市教育委員会主催)がこのほど、同市立青少年の家で開かれた。これは市議会公明党(吉川茂樹幹事長)の提案が実り、昨夏に初開催されたもので、今回は2回目。参加した生徒は体験型ゲームなどを通じ、英語圏で使われる"生きた言葉"を楽しく学んだ。



中学生が外国語指導助手と1泊2日の研修

"短期留学"と似た環境で実施

市立中学校全10校の1~3年生を対象に参加者を募った今回のキャンプ。生徒の語学力やコミュニケーション能力を磨くのが狙いだ。市教育委員会は、「中学生向けにALTを交えて宿泊型の研修を行っている自治体は、府内では他になく初の試みだ」と言う。

今年は昨年(28人)の1.5倍となる43人の生徒が参加。講師役を担ったのは、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどを出身とするALT計11人。キャンプ中は原則、生徒もALTも英語だけで話すのが特徴だ。

青少年の家は、市中心部から車で30分ほど離れた山の麓にある施設。生徒たちは初日、学校や学年が異なるグループに分かれ、英語の自己紹介や、アルファベット一文字が書かれたカードをいち早く並べ替えて単語を作るゲーム、クイズに答えたらもらえるスタンプの数を競う遊びなどを楽しんだ。その後、夕食時はALTと協力してハンバーガー作りを体験。キャンプファイヤーを行い、ビートルズの曲を皆で歌うなどして交流を深めた。

2日目は朝から山登りをした後、前日と異なるグループで初日同様の体験型ゲームを実施。最後に閉会式が開かれ、生徒一人一人がALT全員のサイン入り「修了証」を受け取って、カリキュラムが全て終了した。

生徒からは「初めは緊張したけど、ALTの先生が分かりやすく教えてくれて、うれしかった。もっと上手に会話ができるようになりたい」「今回、来られなかった人も来年は絶対に参加するべきだと思う」などの感想が寄せられていた。

市教育委員会の原田尚史指導主事は「2日間を終え、子どもたちの表情が明るくなったことに驚いた。英語に積極的に関われる"非日常的な学習環境"が、子どもたちの刺激になったと感じる」と語っていた。

こうした"生きた英語教育"に関し、吉川幹事長は2012年10月の定例会で、全中学校に配置されているALTをより活用し、キャンプを行うなど、英語だけで一日中生活できる"短期留学"に似た環境づくりが市内でできないか、と提案。その後も一貫して推進してきた。

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