e復興のシンボル"復活"

  • 2014.04.07
  • 情勢/社会
[画像]メインイメージ

公明新聞:2014年4月7日(月)付



記念式典に太田国交相 三陸鉄道が全線再開
岩手・宮古市



東日本大震災の影響により一部で不通が続いていた三陸鉄道(本社・岩手県宮古市)では、5日に南リアス線(釜石―盛駅間)、6日に北リアス線(久慈―宮古駅間)が運行を再開し、震災から3年ぶりに全線107.6キロで"完全復活"を果たした。6日に北リアス線宮古駅で行われた全線運行再開記念式典には、太田昭宏国土交通相(公明党)が来賓として出席した。

"地域の足"として欠かせない三陸鉄道の新たな船出を待ちわびた沿線住民の喜びはひとしお。1984年に開業し、今年で30周年の大きな節目も重なったことから、沿線は祝福ムード一色に包まれた。

三陸鉄道は震災で線路や駅舎が津波にのまれ、一時全線で不通となったものの、震災5日後の2011年3月16日には一部で運行を再開。以降、懸命な復旧作業と地域住民の惜しみない支援に支えられ、除々に運行区間を広げてきたが、今回、最後まで不通になっていた南リアス線の釜石―吉浜駅間(15キロ)、北リアス線の田野畑―小本駅間(10.5キロ)で運行を再開したことで、全線が復旧した。

記念式典で太田国交相は、「鉄路の復旧は他の交通機関とは違う特別な喜び。三陸鉄道は復興のシンボルであり、被災地を勇気づけ、今後の更なる復興の加速に向けた原動力になると確信する」と強調した。

その後、三陸鉄道の望月正彦社長らとテープカットを行うとともに、記念列車に乗車し、宮古駅から田野畑駅までの約50分間、抽選で選ばれた乗客らと共に運行再開の喜びを分かち合った。

下車後、太田国交相は記者団に対し、「これからさらに、復興へつながるようにいろんな支援をしていきたい」とし、特に観光振興については、「それぞれのところにある持ち味を生かして、観光を復活以上のものにしなくてはいけない。あらゆる支援をしたい」との考えを示した。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ