e日本の協力が不可欠

  • 2014.01.17
  • 情勢/国際
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公明新聞:2014年1月17日(金)付



台風被害のフィリピン視察
秋野、河野氏



昨年11月の台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンの復興支援に向け、公明党の秋野公造、河野義博の両参院議員は15日、同国中部のレイテ島とサマール島を訪問した。被害が大きい現地の医療機関などを視察し、被災・復興状況や日本からの支援状況を確認した。

タクロバン市(レイテ島)の国立東ビザヤ地域医療センターでは、カリンデス・シリロ院長がCT(コンピューター断層撮影装置)をはじめ、医療機器の多くが浸水して使用できなくなっている窮状を訴えるとともに、海岸沿いから移転を余儀なくされた現状を踏まえ、新病院の建設には日本の協力が必要と訴えた。


パロ町の町立診療所では、屋根の損壊による雨漏りで、妊婦健診や結核治療の記録の保持が困難となっている窮状の説明を受けた。

サマール島では、州立バサイ地域病院(バサイ町)を訪れ、エゴス・ルチェ医師らから、既に帰国した国際協力機構(JICA)緊急医療チームの支援で投薬や手術が可能となったことに最大限の感謝の言葉が寄せられた。その一方で、屋根の損壊で雨漏りが激しく、日本の医療支援チーム撤退後の診療機器や医師・看護師、医薬品の確保などの要望が寄せられた。

視察を終えた秋野氏は、「医療機関の損壊状況は深刻で、出産などを含む通常診療が可能な状況への回復に向けてわが国の支援が急務。今年度の補正予算と来年度予算で復興に必要な支援を働き掛けたい」と述べた。

また、一行はフィリピン保健省の現地事務所の視察に続き、NPO法人「国境なき子どもたち」や、現地で活躍する青年海外協力隊の活動拠点も訪問し、意見交換。河野氏は「海外で活躍する多くの日本人青年の意識とスキル(技術)の高さを生かして連携を強化し、子どもたちの笑顔を取り戻したい」と強調し、「台風被害の復興支援を通じ、同様の災害が起こりうるわが国の離島地域における防災・減災の政策立案に役立てたい」と語った。

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