e全国県代表協議会山口代表のあいさつ(全文)

  • 2013.08.09
  • エンターテイメント/情報
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公明新聞:2013年8月9日(金)付



「結果出す政治」に全力
自己錬磨の夏季議員研に

参院選の総括

連日、最前線で全力投球していただいている都道府県本部の代表、幹事長の皆さまに心より感謝と御礼を申し上げます。

公明党は、東京都議選での全員当選に続き、参院選で埼玉をはじめ4選挙区で完勝し、比例区7議席と合わせて改選10を上回る11議席を獲得することができました。比例区では昨年末の衆院選より得票を伸ばし、756万8082票を獲得。結党以来、初めて比例第2党となりました。この勝利は、党員、支持者、そして創価学会員の皆さまの血のにじむようなご奮闘、そして全国の議員の激闘のたまものです。あらためて感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

参院選の結果、自民、公明の与党は参院で過半数の議席を得て、衆参の"ねじれ"を解消することができました。これは、「政治の安定」を求める民意の表れであり、公明党が政権与党の中で果たす役割への評価と期待でもあります。国政の舵取りを託された与党・公明党の責任を深く自覚し、「決められる政治」「結果を出す政治」の実現に向けて党の総力を挙げてまいりたい。

本日の県代表協議会は、衆院選、都議選、参院選を通じて築かれた党の基盤の上に立って、明年11月の公明党結党50周年への新たな前進を開始する会合でもあります。この夏、一人一人が自身を鍛え直すチャンスと捉え、自己錬磨に汗を流していこうではありませんか。

公明党の役割

参院選で与党を勝利させた民意は、「自公連立政権による安定した政治の下で山積する課題を乗り越えてもらいたい」というものでした。この国民の期待に応えるために、政権の最優先課題に掲げた「経済再生」と「東日本大震災の復興加速」をはじめとする諸課題について、与党の重責を常に果たしていかなければなりません。

なかでも、公明党に寄せられた国民の期待とは、自民党と力を合わせて政治を前に進めることであり、その上で、「公明党の国民目線に立った判断力」の発揮にあると受け止めるべきです。われわれは、国民の願いや苦しみを五体で感じ、きめ細かく手を打ち、希望の火を灯していく存在でなければなりません。全国の地方議員と国会議員のネットワークによって受け止めた「小さな声」にも敏感に反応し、迅速に対応することで「国民の利益」を追求していく。それこそが国民が公明党に期待するところであります。

政治課題に対して連立与党内、与野党間の議論を重ね、多くの国民が理解し納得できるコンセンサスを丁寧につくり出していく。こうした国民に開かれた合意形成の役割を公明党はしっかり果たしてまいりたい。

また、安定した政治状況が生まれた機会を捉え、党として外交を積極的に推進したいと考えます。来月には、私を団長とする党訪米団、そして若手議員を中心とする党青年訪中団を派遣いたします。

訪米団は9月8日からワシントンなどを訪問し、「カーネギー平和財団」での講演をはじめ、アメリカ政府や議会の要人らと会談する予定です。日本政治における公明党の役割について理解を深めてもらうとともに、日米関係や東アジア情勢などで意見を交わしてまいりたいと思います。

青年訪中団については、今年1月に訪中した際、新しい世代による政党間交流を深める必要性から私が提案し、中国側が快諾したものです。9月4日から訪中し、わが党が独自に持つ中国とのパイプをより強固にしつつ、日中両国の関係改善に向け、政治対話の道を本格的に開く一歩にしたいと思います。

当面の政治課題

次に、最優先課題である経済再生と復興加速にどう取り組んでいくべきかについてです。

経済は各種指標が好転しているとはいえ、地方や中小企業、国民の生活現場を取り巻く環境は依然厳しいものがあります。政府・与党が一体となって、景気回復の流れを着実に波及させ、「誰もが実感できる景気回復」を成し遂げなければなりません。

そこで公明党は参院選で、デフレ下で減った平均給与10%分を取り戻した上で、物価上昇率を上回る所得の上昇を国民の皆さまにお約束しました。そのために、まず賃金配分のルール作りを進める政労使による協議の場をできるだけ早く設置できるよう取り組んでいきます。また、景気回復を本格軌道に乗せるには成長戦略の確実な実行がカギを握っており、秋の臨時国会で投資減税を含む法整備を実現する必要があります。

一方、東日本大震災の被災地では、今なお30万人近い方が仮設住宅などで避難生活を送り、福島県では約5万人の方が県外での生活を余儀なくされています。「一日も早く普通の生活を取り戻したい」という被災者の切実な思いを具体的な形にしていくのが、われわれに課せられた重大な役割です。

仮設住宅で暮らす被災者が将来を見通せるよう、政府の「住まいの復興工程表」の推進などに総力を挙げ、最後の一人が日常生活を取り戻すその時まで復興を加速すべく取り組んでいきます。参院選で当選した新人議員も被災地域を担当して積極的に入り、被災者の声を政策に反映させていく決意です。

社会保障制度の改革も急務です。6日に社会保障制度改革国民会議の報告書が首相に提出されました。厳しい財政状況を踏まえ、医療の高額療養費の負担軽減など改革の優先度を示すとともに、介護、医療については改革の方向付けを急がなければなりません。

また、社会保障制度改革に関する3党協議については、民主党が実務者協議からの離脱を表明しましたが、社会保障制度改革は与野党を超えた課題であり、3党がきちんと責任を持つことが極めて大事です。3党協議を継続するために、与党として幹事長会談の開催を呼び掛けています。民主党は3党協議にしっかりと応じるべきです。

結党50周年に向けて

さて、9日より夏季議員研修会がスタートします。この夏を「鍛えの夏」と位置付けて、充実した議員研修会を開催してまいりたい。

明年11月17日に結党50周年の佳節を迎えますが、公明党議員の基本は「大衆とともに」の立党精神にあり、「日本の柱 公明党」「大衆福祉の公明党」の闘いにまい進し、半世紀の歴史を刻んでまいりました。夏季研修会などを通じて、立党精神の真髄、今日的意義を再確認し、一人一人の議員が力量をアップすることで、党の政策力と実現力を高めていきたいと思います。

きょうより、さらに一致結束して、国民生活を守り、希望あふれる日本を構築していくために前進を開始しようではありませんか。私もその先頭に立って闘い抜くことをお誓いし、本日のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

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