e比例区は公明党または公明党の候補者名を

  • 2013.07.09
  • 情勢/解説

公明新聞:2013年7月9日(火)付

参院選の政見放送から
成長軌道の日本経済

 

参院選比例区の政見放送が、NHK総合テレビ、NHKラジオ第一で放送されていますが、公明党の比例区の政見放送が好評です。山口なつお代表が、参院選の争点や公明党の持ち味などを分かりやすく訴える内容で、公明党の支持拡大への語り口としても活用できます。政見放送の要旨を紹介します。

「政治の安定」が必要
景気回復の実感 家計に



公明党代表の山口なつおです。

今回の参議院選挙の争点は、国会の"ねじれ"を解消し「政治の安定」を実現できるかどうかです。

安定は希望です。この政治の安定こそ、経済の安定、暮らしの安定につながるのです。何とぞ、皆さまのご支援を公明党にお寄せください。

公明党は連立政権に入り、経済再生を進めてきました。確かに、株は上がってきました。上がる流れです。それと円高が是正されて安くなってきました。これは景気が明るくなる兆候です。

そして客観的に見ても、経済成長率が去年の民主党政権の時はマイナス3.6%。公明党が連立政権に入ってから、今年の1月から3月だけで、プラスの4.1%に上昇しました。この差は7.7%。大幅な増加なんです。

生産も増えてきています。消費も増えてきています。そして雇用も増えてきているんです。そういう、いい傾向は出ているんです。

しかし、皆さん、自分たちの手元に、その景気回復の実感が届いていない。これが現状ではないでしょうか。

そのためには、経済対策をもっと進めて、皆さんの給料が上がるようにする。給料が上がると財布のひもが緩みますよね。そうすると消費が拡大していくということです。お店のものが売れれば、そこで働く人の給料も上がっていきます。

そして商品を作る人の給料も上がっていきます。その上がった給料で、また消費が増えていく。こういう繰り返しがさらに広がっていって、日本の経済が力強くなっていくんです。これをさらに進めるというのが公明党の訴えなんです。

30代から40代のサラリーマンを例に挙げますと、この10年間、平均で約80万円の給料が失われたといわれていますから、これを取り戻すことが大事です。その上で、景気が良くなれば物価がだんだん上がっていきますから、それを上回る皆さんの世帯の収入が増加するように、公明党はしっかり取り組みます。

そうなれば皆さん、景気回復を実感していただけるようになりますね。ここが大事なんです。



復興加速し、防災・減災を推進



また、公明党は、震災の復興をスピードアップさせることに優先的に取り組んできました。まず復興予算の枠が19兆円だったんですが、これを25兆円に大幅に拡大しました。これで皆さまに予算の面で安心感をまずつくり出しました。

この予算で災害公営住宅を造る、高台移転を進める、そういうスケジュールをはっきり示すようにしました。住宅だけではなく、併せて街づくりもスピードアップさせようというのが私たちのプランです。

公明党は引き続き、皆さんが生活を立て直すことができるよう全力を挙げてまいります。

また、巨大地震など将来の大災害に備え、昨年の衆議院選挙でお約束した「防災・減災ニューディール」を具体的に進めています。防災対策は「何から先にやるか」ということを総点検して決めていき、計画的に行うことを定めた基本法案を国会に提案しました。この参院選、自公で過半数をいただければ、この秋に実現する見通しです。



公明の持ち味国民が評価

小さな声を聴く力 他党にない議員ネットワーク
生活者の心が分かる 国会に現場の声届け政策実現
平和の党 譲れない党是。平和外交担う


ところで、最近の世論調査を見ますと、自公連立政権の継続を半数以上の人が望んでいるという結果が出ています。これは連立政権に、自民党の持ち味と公明党の持ち味の両方あった方がいいという国民の皆さんの評価だと思います。

その公明党の持ち味は何かということを三つお示ししたいと思います。

一つは「小さな声を聴く力」があるということです。その力はどこから出てくるのでしょうか。公明党には3000人に上る地方議員と国会議員のネットワークがあります。この議員が毎日のように皆さんの相談に応じ、声を聴いて、お互いに連携し合いながら政策を実現している。そういう日常活動があるからです。

例えば、この力を生かして高齢者の声から生まれたのが「白内障手術の保険適用」です。これまでの手術の件数はすでに1000万件を超えています。

また先の東日本大震災では仮設住宅の総点検を実施しました。アンケート用紙を持った公明党の議員が一軒一軒訪問し、要望の多かったのは「お風呂の追いだき機能を追加してほしい」という声でした。これを地方議員と国会議員が連携して実現したのです。

また先の通常国会では、知的障がいなどを持っている方に後見人が付くと選挙権を失うという法律になっていたところ、「これは憲法違反だ」という裁判の結果を受けた一人の女性の声を聴きました。そこで速やかに改正をリードして、選挙権を回復する法律を成立させました。これらはほんの一例にすぎません。

この瞬間もこの国のあらゆる場所で、この「小さな声を聴く力」は生かされております。

二つ目の持ち味は「生活者の心が分かる」公明党ということです。

今の国会に足りないのは、生活者の声です。物価に一喜一憂し、子どもの安全に心を砕き、老後を心配し、家族の健やかな日々を願う、ひたむきな生活者の視点です。

公明党の議員は常日ごろから、どの政党よりも中小企業や商店を回り、その現場で働く方々からの声を聴き、その実情とご苦労を共有し政治に反映してきました。

そうした中から生まれたのが消費税に関する「軽減税率」の訴えです。これからの社会保障を続けていくためには消費税の増税は避けて通れません。

しかし消費税が所得の高い人にも低い人にも、すべての人にかかるところから、「せめて食料品などの生活必需品には税率を軽くしてほしい」というのが生活者の本音であり、国民の声なのです。

生活者の本音である、軽減税率を訴えてきたのが公明党であり、連立政権で実現を図ってまいります。

併せて、自動車や住宅などの高い買い物にかかる負担を軽くいたします。さらに、胃がんの主な原因といわれているピロリ菌による慢性胃炎に、この度、保険適用をできることにしました。

このように公明党は、「生活者の心が分かる」政党であると訴えたいと思います。

三つ目は「平和の党・公明党」ということです。平和を守るというのは公明党の党是です。党是というからには、絶対に譲れないということです。公明党の平和の視点が日本の政治には必要だと思います。

公明党は平和を破壊する核兵器をゼロにすることや、核軍縮を進めることに取り組んできました。また中国や韓国などとも長年にわたり交流を続けてきました。対話による平和外交を進める公明党の役割も重要だと考えます。

もう一つ皆さんに訴えたいことがあります。それは東日本大震災で、原発の過酷な事故を経験したことです。今なお、ふるさとに戻れない人たちが大勢いらっしゃいます。また、事故の処理も道半ばです。

そうした現状を考えたときに、これから原発を新規に着工するということは、とうてい国民の皆さまの理解は得られないと思います。既存の原発も40年で運転を制限しようというのが、これからのルールです。だとすれば、これからの社会像は原発に依存しない社会、原発ゼロの社会を見据えて、取り組まなければなりません。

電力・エネルギーの供給を安定させることも必要です。そのために、再生可能エネルギーの普及や省エネ技術の開発などを進めて、原発への依存度を下げていかなければならないと思います。

既存の原発の再稼働については、原発事故の検証の結果を踏まえて、原子力安全委員会を独立させて、新しい厳格な安全基準をつくりました。この安全基準に合うかどうか、そして国民の皆さまのご理解を得られるかどうか、あるいは立地している住民の方々の理解を得られるかどうか。これらを慎重に判断して結論を出していくべきだと思います。

最後にもう一度申し上げます。公明党が今、一番申し上げたいこと。それは、実感できる景気回復を実現するということです。回復の兆しを見せる日本経済の恩恵を、地方や中小企業、生活者など、誰もが肌身で実感できる景気回復を果たします。

経済の安定や、暮らしの安定は、まず政治の安定があってこそです。そして、その安定の要が、小さな声を聴く力を持ち、生活者の心が分かり、平和を守る公明党なのです。

公明党に皆さまのご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。どうぞよろしく、お願いいたします。

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