e党首討論山口代表らの発言(要旨)

  • 2013.07.04
  • 情勢/社会
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公明新聞:2013年7月4日(木)付

 

期待にたがわぬ道選ぶ
首相 安定政権へ公明と共に努力

 

3日に行われた党首討論会での公明党の山口那津男代表らの発言要旨は次の通り。

【参院選の主張】

山口那津男公明党代表 公明党は自民党と共に連立政権をつくり、経済の再生、被災地復興のスピードアップを優先課題として取り組んできた。経済政策で三つの柱(金融、財政政策、成長戦略)を掲げ、さまざまな効果を生んできたが、国民の手元に実感が伴っていない状況だ。実感をもたらすため、特に成長戦略を実行していくことが重要だ。

今回の参院選は与党で過半数を取って(衆参の)"ねじれ"を解消し、成長戦略を実行する力を得ることが共通の目標だ。それに当たって公明党の連立政権での役割が重要だ。「国民目線に立つ」公明党の存在が広く民意を受け止め、安心感を与えるものだと思う。

【公明党の評価】

山口 今の自公連立政権で公明党は国民目線を重視している。公明党は3000人の議員のネットワークを通じて、国民の声に敏感な政策を提案する力がある。中国や韓国とも対話で交流を重ねてきた。こうした公明党の持ち味を連立政権で生かすことが重要だ。

安倍晋三首相(自民党総裁)
 公明党は、政治を安定させなければならないと(連立入りを)決断していただいた。公明党の決断にわれわれは感謝し、高く評価をしている。

公明党の立場とわが党で違うものもある。例えば山口代表には中国を訪問し、習近平共産党総書記とも会談をしていただいた。それは安倍政権の外交全体を補完していただいていると思う。これからも自民党はより謙虚に、公明党と共に安定政権をつくるために努力し、全力を尽くしていく。

【今後の自公連立】

倉重篤郎毎日新聞専門編集委員 参院選の結果、自民党が大勝した場合、必ずおごりが出てくる。「連立離脱カード」も念頭に自民党と一緒にやっていくような考えはあるか。

山口 国民は大きな流れとして政治の安定を求めている。政治が落ち着いて、地に足を着けて直面する政治課題を乗り越えてもらいたいという期待だ。それをわれわれは連立政権を担って実行しようと思っている。

自民党単独で衆参の過半数は取れないからこそ難題を乗り越えるために連立政権をつくる。その責任感がまず重要だ。国民の期待するところでない、あるいは大きく意見が分かれる点が出てくれば、率直に考えも申し上げる。最終判断は国民の声をよく聞きながら、その期待にたがわない道を選びたい。

【集団的自衛権】

星浩朝日新聞特別編集委員 公明党の集団的自衛権の見直しについての見解は。

山口 集団的自衛権の行使は認めないというのが、長年政府がとってきた考え方で、これを公明党は尊重している。これまでの政府の見解は憲法のレベルで法的な安定性がある。変更するのであれば説得力とコンセンサス(合意)をつくることが重要だ。新しいルールを作りたいなら、しかるべき手続きも必要になるのではないか。

【民主党の政治姿勢】

谷岡郁子みどりの風代表 最近の選挙は軒並み投票率が低い。民主党が国民を大きく裏切ったことへの政治の絶望感に起因している。

海江田万里民主党代表 真摯に反省しなければならない。与党の間に、地域の声を聞くことに少し欠けていたのではないかという反省がある。

【共産党の政権構想】

倉重 「自共対決」と言われてもリアリティー(現実感)が今ひとつない。野党のままでは限界があると思うが、政権参加する意思はあるのか。

志位和夫共産党委員長 米国いいなりの政権、大企業・財界中心の政治を改革してまず資本主義の枠内で民主的な改革を進めようとする連合政権をつくる。今はまだ条件が熟しているとは言えない。

 

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