t感染症における対策強化について

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2023年1月27日



感染症令和4年9月度本会議個人質問


質問1.新型コロナウイルス感染症は第7波が猛威を振るい、これまでに豊中市内で8万4,000人を超える陽性者が発生しました。本市では、感染症対策として様々な取組を実施してこられました。大変厳しい状況ではありましたが、行動しながらの対応の中で、関連機関との間で多くの成果が表れてきています。

そこで、お尋ねします。医師会や薬剤師会や介護施設等で、この感染症対策を通して連携強化が図られた事例を具体的にお聞かせください。また、課題認識がありましたら、お聞かせください。あわせて、救急搬送におかれましても、逼迫した救急搬送状況であったとお聞きしていますが、課題とその対応についてお聞かせください。1問目、終わります。


A:(健康医療部長)まず、健康医療部からご答弁申し上げます。初めに医師会との連携ですが、医師会とは療養支援連携事業をさせていただきまして、新規陽性者の療養方針決定など、いわゆるファーストタッチをかかりつけ医で行えるようしていただきました。加えて、感染者への情報提供、ご相談を担っていただいてきたところでございます。

また、自宅療養中の方で様々な理由で受診行動ができない方の場合、保健所としてはオンライン診療医療機関のご案内をしたり、あるいは必要時往診による診察を医師会の会員にお願いしてきたところでございます。その往診していただいた中で、病状が非常に悪化している場合等は、保健所にご報告をいただき、保健所のほうで入院調整を行ったという例もございます。
それから、薬剤師会との連携ですが、薬剤師会の会員には、陽性者で薬局に薬剤を取りに行くことが困難な方の場合に、ご自宅まで届けていただいたり、あるいは郵送していただいたりの協力をお願いしたところです。
それから、訪問看護ステーションとの連携ですが、自宅療養者に対しまして、保健所が電話相談の中で病状の確認が必要と判断した陽性者に関しましては、大阪府の訪問看護ステーション協会から、訪問看護師に訪問していただいたケースもたくさんございます。訪問した結果、血圧測定などのバイタルチェックあるいは状態の報告の結果次第では、保健所での往診、さらには入院の必要性の判断が可能となったところです。
それから、介護施設との連携ですが、例えばクラスターが発生している施設に対しましては往診医の派遣、それから訪問看護師による健康観察、加えて、市立豊中病院の感染管理認定看護師による環境整備の指導等を行わせていただきました。また、介護保険事業者連絡会におきまして、感染拡大防止対策について、その感染管理認定看護師とともにオンライン研修を実施しております。
見えてきた課題ですが、第7波におきましては、第6波までよりも、さらに重症化率が低下していると考えております。ただ、大阪府の令和4年9月14日付の報告によりますと、この第7波における重症化率は全年齢で0.03%に対して、年代別で70歳以上を調べますと、その重症化率は0.22%、約7倍から8倍、また、死亡率は全年齢で0.1%であるのに対して、年代別で70歳以上を調べますと1.01%、約10倍ということでございます。これらから、介護施設等での感染拡大防止対策をしっかりと施して、高齢者への感染の機会を減らすこと、これが今後の重要な課題かと考えております。
今後、感染状況がもし落ち着いた場合、この平時において、介護施設などに対して市立豊中病院の感染管理認定看護師等とも連携しながら、感染拡大防止について発信していきたいと考えております。健康医療部からは、以上です。


A:(消防局長)消防局に関わりますご質問にお答えいたします。第7波におけます救急搬送の課題といたしましては、新型コロナウイルス感染症の流行拡大と猛暑が重なりましたことで、救急需要が増加し、全ての救急隊が出場する状態が発生いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の疑いがある発熱傷病者の搬送先の選定に苦慮いたしましたほか、体調不安による119番通報が増加したことが挙げられます。

対応といたしましては、救急需要の増大により、全ての救急隊が出場した場合におきましては、他市に応援を要請、発熱傷病者の搬送先選定につきましては、大阪府が運用しております検査トリアージ指定病院を活用することで円滑化が図られました。
また、119番通報が増加した際には、直ちにSNSなどにより、逼迫状況を発信いたしましたほか、新型コロナウイルス関連コールセンターと救急相談窓口である救急安心センターおおさか、#7119でございますけれども、こちらの積極的利用を呼びかけいたしました。さらに、急病やけがをした場合などの対処方法をまとめました救急ガイドを新たに作成し、市民の皆様が体調不良のときに行動を適切に選択していただけるような普及啓発を行ったところでございます。


2問目は意見・要望です。ご答弁、了解いたしました。健康医療部をはじめ、福祉部、そして市立豊中病院が、各団体との連携強化を図りながら、この新型コロナウイルス感染症に対処していただいています。多くの成果と新たな課題も含め、感染拡大防止に向け、対策強化を図っていただくことを要望させていただきます。そして、消防局におかれましては、第6波、第7波の感染が急拡大する中でのご対応ありがとうございます。新たに作成した救急ガイドの普及啓発をスピード感を持って推進していただきますことを要望し、公明党議員団8番目の質問を終わります。

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