t児童・生徒の相談体制について

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2023年1月27日



令和4年9月度本会議個人質問


質問1.本市では、子どもたちが自らSOSを発信し、相談する方法として、とよなかっ子ダイヤルやとよなかっ子ラインがあります。子どもたちが、誰もがいつでも家族に気兼ねせずに相談できる方法を整備するため、子どもたちが日々使用しているタブレット端末にとよなかっ子ライン機能を導入し、既に相談体制が整っている担当者に直接つながる仕組みの構築を、私たち会派は何度も要望してまいりました。その結果、令和4年の春休みから、誰一人取り残さない思いで、タブレット端末にLINE機能を導入していただいたことを評価させていただきます。

そこで、お尋ねいたします。子どもたちからの電話相談とLINE相談数の推移をお聞かせください。また、LINE相談の特色をどのように生かせると考えているのか、さらに、様々な相談内容に応じ、どのような対応体制を組まれているのか、お聞かせください。あわせて、タブレット端末を安心して利用するに当たり、子どもたちにはどのようなツールを使い、丁寧な説明をされたのか、お聞かせください。1問目、終わります。

A:(こども未来部長)まず、子どもからの相談の件数につきましては、LINE相談を導入した令和2年度と3年度を順に申しますと、電話相談とLINE相談の合計は356件と885件でございます。内訳といたしましては、電話相談が202件と577件、LINE相談は154件と308件と、いずれも倍増しております。なお、とよなかっ子ラインについては、タブレットに機能を導入してからは、相談件数が倍増し、令和4年度の7月末現在で300件を超え、既に令和3年度の件数を上回る状況となっております。

次に、LINE相談の特色についてでございます。相談を受ける立場としては、電話相談のほうが声色など、相談者の様子が分かりやすいという側面がございますが、LINE相談は直接の対話でないことで、相談の敷居が低くなっていること、相談者自身のペースで時間をかけてやり取りができ、考えの整理が進むことが特徴と認識しております。子どもたちにとって身近で、より相談しやすいツールとして広がっていくものと期待しております。

相談内容への対応といたしましては、電話相談とLINE相談ともに、子どもの思いを丁寧に聞き、寄り添い、整理する中で、助言等を行います。いじめ、虐待、自殺企図など、生命の安全を脅かすような緊急の案件につきましては警察などに通報いたしますが、解決に向けた支援に当たっては、極力同意を得た上で、教育委員会をはじめ関係機関と連携したチームでの対応に努めております。
最後に、市立小・中学生へのタブレット端末の利用方法の説明につきましては、全児童生徒宛て紙媒体で利用方法の説明マニュアルを配布するとともに、市ホームページに掲載し、必要なときに見ることができるようにしております。今後とも、安心して相談ができるツールとなるよう、学校等と連携したいと考えております。


質問2.子どもたちからのSOS発信は、タブレット端末の活用で、より身近に感じ、相談する環境が整い、一日も早い段階で問題解決していく体制が必要となります。これらの相談内容には、いじめ、不登校、ネグレクト、ヤングケアラー等の課題解決に向け、学校、地域、福祉、関連機関の連携が重要であると考えます。どのような体制で、課題解決に向け対応されているのか、お聞かせください。

また、担当される部門によって抱える負担の割合が異なると考えますが、対応する業務が過多になった場合の対応策についてお聞かせください。さらに、学校現場では、日常の業務に加えてICTへの対応や事案の対応など、大変だと聞いていますが、学校への支援体制についてお聞かせください。2問目、終わります。

A:(こども未来部長)まず、こども未来部から、ご答弁申し上げます。関係機関との連携体制につきましては、子ども本人にとって最適な支援につなげております。例えば、いじめ、不登校について、個人が特定した際は、教育委員会と情報共有し、児童生徒課や学校を中心に子ども相談課と役割分担の下、対応しております。また、ネグレクトなど児童虐待のおそれがある場合や、ヤングケアラーの支援などにおいては、こども相談課と池田子ども家庭センターがリスクを見立て、ケースマネジメントを担い、学校園や福祉事務所、社会福祉協議会など関係機関と協力し、役割分担をしながら、解決に向けて取り組んでおります。
対応が立て込むときも、主担当機関が責任を持って事案解決まで寄り添いますが、子どもや家庭との関係が切れることのないよう、必要に応じて、池田子ども家庭センターやこども相談課が訪問するなど、協働対応の工夫も行っております。

A:(教育政策監)学校の状況でございますが、学校におきましては、日常的に児童生徒の変化に気づき、声かけなどを行うことで、身近なところで変化に気づいているといったメッセージを伝えるなど、細やかで寄り添った対応が大切であると考えております。このため、多忙な学校を支援するため、スクール・サポートスタッフやICT支援員を各学校に配置するとともに、学校からの要請に応じて、校長OB等の学校運営支援員を派遣するなどの取組を行っているところでございます。

次に、児童生徒の学習面や生活面に関わる支援としまして、スクールサポーターやスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの配置等により、人的支援及び心理、福祉面から専門的な支援が受けられることを可能としており、そこから関係支援機関への連携と円滑な支援につながるよう体制を整えております。また、いじめや暴力行為などの緊急を要する対応や早期対応が必要な事案が生じた場合には、必要に応じて教育委員会から指導主事が学校に赴き、校長を軸として課題の解決に向けて取り組むとともに、弁護士や精神科医、精神保健福祉士、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーのスーパーバイザーから助言を受けられるよう、事案に応じた支援が可能となる体制を整え、児童生徒が安心・安全に学校生活が送れるよう、努めているところでございます。


3問目は意見・要望です。ご答弁、了解しました。誰もがいつでも気軽に相談できる体制が進んだこと、そして、導入後の相談件数が倍増したこと、さらに、学校現場では日常の業務に加えて、対応する事案が担当者に集中するなど課題が残りますが、その一つ一つの事案を丁寧に解決につなげていくための体制強化をさらに進めていただきますよう要望し、この質問を終わります。

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