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t宇宙飛行士向井千秋さんへ「レジオン・ドヌール賞(シュバリエ)」

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2015年2月4日




日本人初の宇宙飛行士、向井千秋さんに、フランス政府から「レジオン・ドヌール勲章(シュバリエ)」が贈られました。日仏宇宙協力への貢献、またフランスの大学で教鞭をとるなどの功績が認められ、受章に到りました。フランス大使公邸で開かれた叙勲式に、私も参加させて頂きました。


向井さんが初めて宇宙に飛び立ったのは、1994年。私はまだ学生で、どの学科に進もうか考えていた時でした。向井さんのフライトは、私の人生の選択に大きな影響を与えました。航空宇宙工学を専攻し、その後、科学技術庁で宇宙開発に携わり、人工衛星「はやぶさ」や、宇宙ステーション交渉など、たくさんの経験をさせて頂きました。


向井さんの受賞のスピーチが、あまりに素晴らしかったので、紹介します。


「私の人生は、人類の宇宙開発の歴史とともに歩んできたと言ってもいい。人類が初めて、スプートニクという人工衛星を打ち上げたときは、5歳。ガガーリンが人類初の宇宙飛行をしたころは9歳。テレシコワが女性初の宇宙飛行をしたのが11歳。幼いころから、宇宙に関する本を、むさぼるように読んだ。その頃は自分が宇宙に行けるなんて、考えもしなかった。足の不自由な弟がいて、病気で困っている人を助けるために、医者になった。あるとき、当時NASDAの宇宙飛行士募集のニュースを見て、体が震えた。さっそく募集し、宇宙飛行士となることができた。ガガーリンが人類初の宇宙飛行をしてからの半世紀。人類は、この50年間で、様々な宇宙技術を獲得した。私のような普通に仕事をしている人間も、科学技術が宇宙に連れて行ってくれた。あと50年もすれば、地球を故郷として、火星や月にまで活動が広がる時代になるはずだ。今回の受章は、自分のやりたいことをできただけでも光栄なのに、功績まで認められて、身に余る光栄だ。」


会場では私が宇宙開発利用に携わっていたころの、懐かしい宇宙航空研究開発機構(JAXA)の方々とも再会。お祝いに駆けつけた、歴代の宇宙飛行士の方々とともに、宇宙談義に花を咲かせました。

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