e党青年委 非正規の待遇を改善

  • 2018.08.30
  • 情勢/経済
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2018年8月30日



最低賃金 全国平均で26円アップ
10月ごろから順次適用へ



一平 最低賃金が上がるそうだね。ニュースを見た友人が喜んでた。

京子 そうなのよ。現在、全国平均848円が、平均で26円引き上げられ874円になるというわ。

支局長 上げ幅は前年度を1円上回り、比較可能な2002年度以降で最大になります。10月ごろから順次適用される見通しです。

一平 最低賃金って、使用者が従業員に支払わなければならない最低限の時給のことだよね。

支局長 そうです。これを下回ると使用者に罰則が科せられます。労使の代表と有識者でつくる厚生労働省の審議会が、毎年7月をめどに見直しの目安を示します。

一平 最低賃金の引き上げ額は、全国一律なの?

京子 地域によって異なるわ。目安は、東京などAランク6都府県が27円、京都などBランク11府県が26円、群馬などCランク14道県が25円、福島などDランク16県が23円。最低賃金が最も高いのは東京の985円、最も低いのは高知など8県の760円よ。

支局長 各地方最低賃金審議会で調査・審議した結果、引き上げ額が目安額より高い県もあります。

一平 経済的な効果を教えてください。

支局長 最低賃金は、正社員や派遣社員、契約社員、パートタイム、アルバイトなど全ての雇用形態に適用されるので、その引き上げは、全体の個人消費の喚起につながり、経済活性化への後押しになることが期待できます。

京子 公明党は、最低賃金引き上げを一貫して主張してきたのよ。その主張を反映し、政府は16年度以降、経済財政運営の基本指針である「骨太の方針」に「年率3%程度を目途として引き上げ、全国加重平均が1000円になることをめざす」と明記してきたのよ。

一平 公明党の粘り強い取り組みが、最低賃金アップにつながっているんだね。

京子 若者らが働きやすい環境をつくることは重要よね。最低賃金のことだけでなく、公明党は「同一労働同一賃金」の実現にも全力を挙げているのよ。


同一労働同一賃金
法律で正規との格差是正


一平 「同一労働同一賃金」って何だっけ?

京子 非正規労働者と正規労働者の待遇格差を是正して、同じ仕事であれば、同じ賃金を得られる仕組みよ。

支局長 EU(欧州連合)諸国では定着している賃金体系です。

一平 日本の取り組みを教えてください。

支局長 先の通常国会で成立した働き方改革関連法には、同一労働同一賃金の実現へ正社員と非正規労働者の不合理な待遇差の禁止を明記しました。大企業は20年4月、中小企業は21年4月から施行となり、非正規労働者の待遇改善が期待されます。

京子 それ以外にも、同関連法では時間外労働の上限規制が罰則付きで創設されたり、退社から次の出社まで一定の休息時間を確保する勤務間インターバル制度も初めて明記され、企業の努力義務となったの。公明党が推進してきたものよ。

一平 働く若者を応援するため、さまざまな対策が進められているんだね。

支局長 そうです。公明党は、政府への度重なる提言や国会質問などを通じて、さまざまな対策をリードしてきました。

京子 党学生局(局長=佐々木さやか参院議員、参院選予定候補=神奈川選挙区)が5月に、学生懇談会「Qカレ」などを踏まえた政策提言で、時給1000円の早期実現を強く求めていたわ。

支局長 党青年委員会が1000万人以上の声を聞いた政策アンケート「ボイス・アクション」(16年)でも、こうした対策の実現を後押ししました。同アンケートで最も要望が多かった「非正規雇用の待遇改善や最低賃金1000円(時給)の推進」について、党青年委は16年5月、安倍晋三首相に伝え、政策実現を訴えました。

一平 分かりました。さすが若者の味方・公明党。今後も期待大だね!

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