e定期航路復活へ社会実験

  • 2018.08.27
  • 政治/大阪

2018年8月25日



深日港(大阪・岬町)⇔洲本港(兵庫・淡路島)
双胴船(定員68人)1日4往復運航
スポーツ自転車31台積載も



大阪府岬町の深日港と兵庫県淡路島の洲本市にある洲本港を結ぶ定期航路を復活させようと、両自治体は7月1日から、両港間で旅客船を運航する社会実験を行っている。航路復活に向け事業を後押ししてきた公明党の石川博崇、杉ひさたけ(参院選予定候補=大阪選挙区)の両参院議員らはこのほど、現地で関係者と意見を交わした。

社会実験では、定員68人の双胴船を用い、深日―洲本間を1日4往復、計8便運航している。所要時間は片道約55分。サイクリストのために、スポーツ自転車に限って31台分を搭載できるラックも設置した。

片道料金は、中学生以上が1500円、小学生が500円、小学生未満は無料。スポーツ自転車の積み込み料金は300円だが、持参した輪行バッグに収納して積めば無料になる。また、往復、団体、障がい者割引なども設定されている。

不定期航路の運航は、海上運送法により、年間で3日以内に限られている。しかし、国土交通省の「船旅活性化モデル地区」を活用することで、最大1年間の運航が可能になった。

総事業費は1億円。内閣府の地方創生推進交付金5000万円を活用し、岬町、洲本市がそれぞれ1200万円ずつ負担する。


集客法や適正料金など検証


実験は来年2月末まで。今後、集客方法や適正な料金設定、安定的な運航日数の確保などについて検証するという。

両港を結ぶ航路は、1949年に開設され、多くの観光客らに利用されてきた。しかし、98年に明石海峡大橋が開通すると、バスや車が移動手段の主流になり、翌99年、同航路は廃止に。

広域交流の促進と地域の活性化をめざし、岬町は昨年6月末から同9月末までの3カ月間、今回と同じ双胴船を使用して定期航路復活に向けた社会実験を実施。同町が民間の船舶会社と契約を結び、旅客需要や採算性を調査した。その結果、約1万600人の利用者のうち、1割を超える観光客が自転車を載せて淡路島を訪れるサイクリング客だったという。

これを受け同町は今年、「大阪湾をつなぐ!広域型サイクル・ツーリズム事業」と銘打ち、洲本市と連携し、さらなるニーズを探ることにしたもの。

町担当者は「昨年は最も客足が伸びる時期に事業が終わってしまった。今年は期間が延長されているので、結果を期待したい」と話していた。


公明、事業後押し


公明党の石川、杉の両氏は、垣見大志朗府議、坂原正勝町議らと共に、定期航路の復活に向けた現状と課題を探るため、実際に旅客船に乗り、深日―洲本間を往復。田代堯・岬町長、竹内通弘・洲本市長と意見を交わしたほか、担当者から話を聞いた。

社会実験に必要な国の財政支援など、取り組みを後押ししてきた石川氏は「定期航路復活のためには利用客の持続が必要だ。周知も含め、関係自治体と連携して取り組んでいきたい」と強調。杉氏は「大阪と兵庫を結ぶ懸け橋になるよう、航路復活を推進していきたい」と語った。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ