e森林を育て上質なスギ守る

  • 2018.08.24
  • 情勢/経済

2018年8月24日



27年連続 生産量日本一の宮崎県
かわの氏ら 林業振興へ椎葉村視察



林業が盛んな宮崎県は、2017年に27年連続スギ生産量日本一を記録した。林業のさらなる振興と課題を探るため、かわの義博参院議員(参院選予定候補=比例区)はこのほど、主要な産地である耳川地域の椎葉村を視察した。これには、党宮崎県本部の河野哲也代表(県議)、三樹喜久代、治田修司の両日向市議が同行した。

宮崎県にとってスギはなじみが深く、主に建築資材に活用される。「みやざきスギ」と呼ばれ、油分を多く含み、虫がつきにくいのが特長だ。水を弾きやすく軽量で、弾力性にも優れているため加工しやすい。

一行が訪れた椎葉村は、人口約2600人。村の面積の96%が森林で占められている。四季折々の自然や平家伝説が息づく"日本三大秘境"の一つだ。

県で生産された17年のスギ181万立方メートルのうち、ほとんどが同村をはじめ、日向市や高千穂町、五ヶ瀬町といった耳川地域で生産されている。スギは、生育から収穫まで最低35~40年かかるとされ、植栽や下刈り、間伐の循環を円滑にすることが、森林を守ることにつながる。株式会社木望の工藤洋三代表取締役は「上質なスギを提供していくために、どんな小さな行程も手を抜けない」と語る。

また、椎葉村のスギは、木質バイオマスエネルギーとしても期待されている。県は04年に地球温暖化防止などをめざし、木質バイオマス活用ビジョンを策定。本来、廃棄する木片などを有効活用し、環境保全につなげようとしている。


違法伐採対策が急務


一方、県のスギが上質なことから、所有者や管理者に無断で伐採する違法行為が相次いでいるという課題もある。16年から17年にかけて45件を超える被害が確認されているが、実際の被害はさらに多いと見られる。工藤取締役は「いい方法があればいいが、森林で監視体制を強化するのは難しい」と話す。

これに対し、政府は改正森林法で、市町村が19年度から森林整備に必要な林地台帳を公表するよう義務付けることとしている。これによって、所有者や森林の境界線が分かりやすくなり、管理の精度が上がる見込みだ。

視察後、かわの氏は「スギなどの木質はあらゆる面で活用でき、大きな可能性を秘めている。無断伐採に対する罰則強化など、森林を守る施策に力を入れていきたい」と語っていた。

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