e児童見守り共に"登校"

  • 2018.08.10
  • 生活/生活情報
2018年8月10日


池上茂樹公明市議 毎朝欠かさず11年 
三重・鈴鹿市


「子どもを守るためには、同じ目線に立たなアカン」。2007年に初当選した公明党の池上茂樹・三重県鈴鹿市議は、その年の9月から毎朝欠かさず、地域の小学生と一緒に"登校"を続けている。
池上市議は朝6時45分に家を出発。学校からおよそ1.5キロ離れた信号機のある交差点に7時15分に到着し、保護者や自治会の見守り隊と合流。学校へ向かう信号が青に変わる度に「横断中」の旗を持って児童を渡らせる。「〇〇ちゃん、おはよう!」「○○君、気を付けて歩くんやで!」。市議が声を掛けると、子どもたちも「おはようございます!」と元気に応じる。
地域の子どもは約130人。子どもが皆通過すると、保護者や見守り隊は「今日もお願いします」と池上市議に後を託す。市議は最後尾につき、子どもたちのペースに合わせて、学校まで約30分かけて一緒に歩いていく。子どもたちを送り届け、家に戻るのは8時30分頃になる。
登校中は安全に注意しながらも、なぞなぞを出したりして子どもを楽しませる。途中で体調を崩したり、精神的に不安定な子がいれば、すぐに歩み寄って児童を安心させる。6年生の女児は「入学した頃から毎朝ずっと一緒。私たちに何かあると、すぐに助けてくれる」と信頼を寄せる。

通学路の危険箇所もすぐ改善

歩行の妨げになる電柱や道路の陥没、歩道橋の滑り止めグリップの劣化など、実際に通学路を歩く中でしか気付くことができない危険箇所を見つけることも多い。その度に市に連絡し、改善させてきた。
池上市議の活動を長年見てきた住民の男性は「毎朝続けることは並大抵のことではない。"登校を見守る大人が毎日いる"という事実が、地域の安心感につながっている」と評価する。
活動のきっかけは、当選直後、先に見守り活動を行っていた女性から掛けられた「池上さんも手伝って」の一言だった。当時、新人議員としてどのように地域貢献すればいいか迷っていた市議にとって「常に現場に立とう」と心に決める原点となった。
この活動を始めて11年。子どもたちは中学・高校に進学しても、道ですれ違えば、勉強や部活の話をしてくれるという。「結婚したよ」とうれしい報告をくれた子もいた。
池上市議は「地道な活動こそが公明議員の真骨頂。地域の一員として、これからも貢献していきたい」と決意を語っていた。

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