e公明 通学路点検続け16年

  • 2018.07.25
  • エンターテイメント/情報
2018年7月25日


標示やカラー舗装など子ども守る対策へ直結 
愛知・みよし市


公明党愛知県本部は1991年、荒木清寛氏を先頭に通学路の総点検運動を実施。児童の目線で歩いて課題を探す点検は全国に広がり、公明党の現場第一主義を象徴する活動になった。その精神を受け継ぎ、同県みよし市の公明党は旧三好町時代の2003年から通学路点検を継続。今年で16年目を迎えた。

市立全8小学校で安全を確保

みよし市には市立小学校が8校あり、青木直人、阿部憲明の両市議が4校ずつ担当している。毎年4月に各小学校の校長らに危険箇所を聞き、党員と共に通学路を点検。特に問題のある箇所や取るべき対策をまとめ、市の道路河川課と教育行政課に報告している。
今年も5月に点検を実施。議員・党員が児童と共に通学路を歩き「横断歩道がない」「歩道に陥没がありつまずく」など問題点を15カ所確認した。横断歩道の設置や歩道の補修などを市に求める予定だ。
昨年の点検では、青木市議と党員が福田町の、児童が横断する市道を調査。毎日、登下校の見守りをしている土井秋男さんから「路面標示がなく、スピードを出したまま現場を通る車があり危険。車に注意を促す標示が必要」との声を聞き、同市議が市に改善を求めた。その結果、今年2月、児童が横断する場所の手前2カ所に「学童注意」の路面標示とカラー舗装が施された。土井さんは「車がスピードを落とすようになった。念願がかない、うれしいです」と笑顔で話していた。
阿部市議と党員は莇生町で通学路脇の側溝のふたが割れているのを確認。子どもが足を踏み外す危険があり、市に連絡した結果、昨年6月にグレーチング(格子状の鉄製のふた)が設置された。保護者から「すぐに安全なふたに取り換えられて、子どもが安心して歩けるようになった」と喜ばれている。
通学路点検は2003年、三好町(現・みよし市)の2人の新人議員、伊東修子さんと佐藤幸美さん(故人)が始めた。伊東さんは「『公明議員として地域の信頼を得るため、何でもさせていただこう』と決意する中で、荒木氏の通学路総点検が脳裏に浮かび『これしかない』と思い立った」と当時を振り返る。
当初は各学校と学区内に住む地元議員とのつながりが強く、点検で発見した問題を学校側に伝えても、学区外の議員であることを理由に聞いてもらえなかったという。しかし粘り強く活動を続ける中で、4年目ぐらいから各学校と協議できるようになった。以後、多くの実績が生まれた。
今では毎年の点検が各校に定着。4月に学校関係者へ電話をすると、話を切り出す前に「もうすぐ点検の時期ですね」と言われるほどになっている。
青木、阿部の両市議は「子どものかけがえのない命を守るため、通学路点検の伝統を未来へ受け継いでいく」と話していた。

保護者から喜びの声届く

市立中部小学校 岡本信一郎 教頭

中部小学校の教頭になって3年目。毎日、通学路で児童の見守りをしています。昨年の点検では通学路途中の交差点付近で問題が見つかりました。児童が通行する際に、交通量が多いため車が突っ込んできたり児童が車道に飛び出す危険性があったのです。
一緒に現場を確認した青木市議が市に要望し、秋には児童と車の接触を防ぐガードパイプが設置されました。保護者から「安心して子どもを送り出せます」との声が届いています。
通学路で事件・事故が相次ぐ中、子どもの安全を守る第一歩は現場に足を運ぶことです。今年の点検でも新たな課題が見つかりました。一つ一つ解消し、子どもの命を守っていきたいです。

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