eコラム「北斗七星」

  • 2018.07.17
  • 情勢/社会

2018年7月17日



地域の会合で79歳の党員さんから話を聞く機会があった。毎朝、公明新聞を読み、目に付いた記事を切り抜くのが日課。それをいつも持ち歩き、支持者拡大に取り組んでいるという。その活動ぶりには頭が下がるが、同時に、何歳になっても「常に挑戦だからね」と語る笑顔が強く心に焼き付いた◆「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り」。明治、大正期の実業家・渋沢栄一が語ったという言葉だが、「人生100年時代」を迎えた現代、70歳を過ぎても元気に活躍する人は数多い◆一般的に「高齢者」は65歳以上とされるが、その基準は1956年にWHOが示したもの。当時に比べ平均寿命は大幅に伸びており、線引きに違和感が強まっている。日本老年学会などは昨年、高齢者を「75歳以上」とするよう提言。神奈川県大和市は今年4月、「70歳代を高齢者と言わない都市」を宣言した◆少子高齢化が進む中で、元気で経験豊富なシルバー世代のパワーを重要な資源として生かせるかどうか、日本社会の今後の発展を左右する課題だ。「まだまだ現役で頑張る」との意欲をしっかり受け止める体制づくりが急がれる◆そして一番大事なのは、自分がどれほど年齢を重ねても、輝き続けようとする自身の前向きな心だ。先輩党員の生き方に確と学ぼうと思う。(千)

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