eコラム「北斗七星」

  • 2018.07.09
  • 情勢/社会
2018年7月7日


先日、地元の党支部会に参加した。党支部長でもある県議の議会報告の中で、「高齢者標準社会推進の一環として、横断歩道の『青』の秒数を3秒ほど延長する取り組みを進めている」との話があった◆「高齢者標準社会」という言葉は、東京大学政策ビジョン研究センターが提唱した言葉だ。少子高齢社会の中で、元気で病院要らずの高齢者も増えており、その数は、65歳以上で約7割、75歳以上で約5割といわれている。とはいっても加齢に伴う身体能力や認知能力の低下は避けられない◆「高齢者標準社会」は、社会に元気な高齢者が増えていることを踏まえ、これまで健康な成人に合わせて考えられてきた社会のさまざまな構造やシステムを、高齢者の身体能力や認知能力を水準として見直していこうというものだ◆その取り組みは、雇用、働き方など、社会全体の構造変革を必要とするものから、住宅のつくりなど生活の中での暮らしやすさ、交通機関など街を安全に移動できるシステムの改善など多岐にわたる◆高齢者が安心して暮らし、移動し、働ける環境が整えば、社会に大きな活力を与えていくことになる。公明党は社会構造の変革から、信号の秒単位の長さに至るまで、細心の注意を払いながら、どこまでも生活者に寄り添った取り組みを進めている。(正)

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