eコラム「北斗七星」

  • 2018.06.28
  • 情勢/社会
2018年6月28日


今年も間もなく折り返し点。上半期の政治を振り返ると、国内は公文書の改ざん、国際的には史上初の米朝首脳会談が耳目を集めた。一見かけ離れたテーマだが、報道に触れていると政治のあり方を考える手がかりが浮かぶ◆まずは、桁違いの国力でも米国との対等ぶりを世界に印象づけた北朝鮮。ほほ笑み外交に転じたようだが、国内の窮状は変わっていない。国連児童基金(ユニセフ)は先週、5歳未満の5人に1人が発育不良の状態と報告した。地方では半分近い子どもが、病気や栄養失調などの危機にさらされているという。独裁国家の積弊がもたらした悲劇である◆一方の国内政治。代議制民主主義に国民は納得しているか、胸を張れる自信はない。例えば、選挙で有権者の選択肢が幅広く示されているか。政策は民意を反映しているか。これらが後退すれば、民主主義は健全に機能しない◆とりわけ重要な要素は、国民の政治参加である。その基盤を支える法律が、公文書管理法と情報公開法だ。国民が行政の施策を調べて評価する。必要に応じて主権者の権利を行使し、政治に関与することで民主主義の根幹を担う。公文書の改ざんは、それを揺るがす◆国民が政治に参加しやすい透明な環境は整っているか。政党・政治家は点検を怠らないでもらいたい。(明)

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