e本物の音楽に触れ感受性豊かな人に

  • 2018.06.18
  • エンターテイメント/情報
2018年6月16日


小学生らを招き鑑賞会
125校、8700人参加
滋賀県


滋賀県は、県内の小学生らが本物の音楽に触れ、感受性を磨いてもらおうと、「ホールの子事業」と銘打ち、毎年6月初旬を中心に県立芸術劇場びわ湖ホールで音楽鑑賞会を開催している。参加を推進してきた公明党の粉川清美、中村才次郎の両県議は6日、盛大に行われた鑑賞会に小学生らとともに参加した。
演奏が始まるや、場内に響いていた無邪気な笑い声がぴたりとやんだ。オーケストラの迫力ある音色に真剣に耳を傾ける小学生ら。6日午前に行われた音楽鑑賞会には小学校、特別支援学校などから739人が参加した。

京都市交響楽団、びわ湖ホール声楽アンサンブルが公演

1曲目はロッシーニ作曲「スイス軍の行進」。軽快なリズムのファンファーレでスタート。オーケストラの後方に設置されたスクリーンには、会場からは見えにくい演奏者の姿や、演奏中の曲にまつわる情報などが映し出される。
演奏の合間には、2人の司会者がユーモアを交えながら、テンポよく楽曲を紹介。生徒たちはみるみる音楽の世界に引き込まれていく。
場内は次第に盛り上がり、中には指揮者や演奏者のまねをする生徒も。圧巻だったのは、オーケストラの演奏に合わせ、びわ湖ホール声楽アンサンブルと小学生の合唱だ。歌い手が舞台から観客席に降り、小学生らと一緒に「翼をください」を歌った。プロの洗練された歌声と、子どもたちの声が見事な調和を織りなし、会場は一体感に包まれた。
最後の曲が終了するとアンコールが起こり「ラデツキー行進曲」が奏でられ、手拍子に包まれる中、全8曲約1時間の公演はあっという間に幕を閉じた。
初めて参加した小学3年生の男子児童は「知っている曲もあって楽しかった。みんなと大きな声で歌えて気持ちよかった」と大喜び。また、小学3年生の女子児童は「すてきな曲が聴けてよかった。また参加したい」と笑顔で話していた。
同事業は、2011年からスタート。京都市交響楽団とびわ湖ホール声楽アンサンブルが音楽公演を実施している。3年前から文化庁の文化芸術振興費補助金を活用。今年は6日間12回の公演が行われ、公・私立小学校、特別支援学校、滋賀朝鮮初中級学校など計125校、約8700人の小学生らが鑑賞した。「参加校、参加人数とも過去最多だった」(びわ湖ホール広報マーケティング部)という。
演奏終了後、公明党の粉川、中村の両県議は、びわ湖ホールの山中隆館長と懇談。山中館長は「年々参加する学校が増えてきた。より多くの小学生たちに楽しんでもらえれば」と語っていた。
粉川県議は13年6月の定例会で、県内の全小学生が一度は同事業に参加できるよう、ホールから遠く参加しにくい学校に対する交通費補助の拡充を訴えるなど後押ししてきた。

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