e電気バス 自動運転実現へ

  • 2018.06.08
  • 情勢/テクノロジー

2018年6月8日



公明県議、法整備など課題探る

兵庫県が実証実験



兵庫県はこのほど、国立研究開発法人・理化学研究所などの協力を得て、同県佐用町の播磨科学公園都市の大型放射光施設「SPring―8(スプリング8)」の敷地内で、自動運転で動く電気バス(EVバス)の実証実験を行った。県議会公明党・県民会議(岸本一尚幹事長)は5月21、22の両日、電気バスに試乗し、自動運転を体感した。

このうち21日には岸本幹事長、越田浩矢、伊藤勝正の各議員が視察。一行はハンドルもブレーキペダルもない電気バスに乗り込み、敷地内の1.7キロのコースを平均時速15キロで約10分かけて走行し、関係者から説明を受けた。

バスの自動運転は車載カメラやセンサー、GPS機能などを使って、離れた場所から遠隔監視されるとともに、歩行者や車の飛び出し、落下した障害物などにブレーキが自動でかかり、事故を未然に防ぐシステムになっている。

自動運転バスについて、兵庫県は、年間60万人が訪れる播磨科学公園都市内での実用化をめざしており、研究施設を利用する研究者、学生、都市内の民間住宅に住む高齢者などの住民の移動交通手段として期待が膨らんでいる。

公明議員と乗り合わせた学生は「ゆったりと進んで快適。研究施設内の移動はけっこう距離があるので、運行されればありがたい」と話していた。視察後、岸本幹事長は「公道を走るための法制度の整備など、実用化に向けた課題は多い。国とも連携し県の取り組みを後押ししていきたい」と抱負を語っていた。

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