eコラム「北斗七星」

  • 2018.05.24
  • 情勢/社会

2018年5月24日



ついに、決まったか。スペイン・サッカー界の名門FCバルセロナを退団したイニエスタ選手がJリーグのクラブに移籍する◆ゲームの流れを変えるパスと相手を翻弄するドリブルを武器に、4度の欧州チャンピオンを含む30を超すタイトルをチームにもたらした。しかも、謙虚で飾らない人柄には、多くの人がとりこになるという。かつてのチームメートは、「彼は『世界遺産』」「人間として10点満点の2000点」(『LIFE アンドレス・イニエスタ自伝』 東邦出版)などとたたえる。サッカーボールを追いかける子どもたちが増えるに違いない◆一方、アメリカンフットボールの定期戦で、相手選手を悪質な反則行為で負傷させた日本大学の選手が記者会見した。危険なタックルは、監督(当時)とコーチの指示だったという◆フェアプレーと指導陣の理不尽な要求。その間で揺れ動いた葛藤が痛々しいほど伝わってきた。歪んだ勝利至上主義がチームを覆っていなかったか◆大学スポーツは人間形成の教育の場でもある。指導者は、選手の自立や成長を後押しする立場だ。しかし、大学の日本代表に選出されるほどの選手が、競技生活を断念するという。何があったのか。まず、指導者が真相を語らねば、アメフット界に飛び込む若者は増えないだろう。(明)

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