e救急搬送時間が短縮

  • 2018.05.01
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2018年4月28日(土)付



秋野氏ら推進 木場スマートIC開通
◎長崎・大村市◎



長崎県大村市木場にある長崎自動車道・木場パーキングエリア(PA)にこのほど、県内初の簡易型インターチェンジ(IC)「木場スマートIC」が開通した。同スマートICは、高速道路を活用した救命救急医療の強化を目的に設置。推進役を担ってきた公明党の秋野公造参院議員は、市議会公明党の神近寛、田中博文の両議員と開通の記念式典に参加し、現地視察した。

木場スマートICの付近には県央地域で唯一の第3次救急医療施設「国立病院機構 長崎医療センター」がある。同センターは2017年、日本で初めて医師が同乗できる救急自動車「EMTAC」を導入。DMAT(災害医療派遣チーム)も配備されている。

市によると、同スマートICの開通により、長崎医療センターまでの時間は、諫早IC(諫早市)から国道34号経由で24分、大村IC(大村市)経由で10分、それぞれ短縮できる。さらに、災害で国道34号が不通になった場合でも、木場スマートICを通じて県内外の防災拠点へのアクセスが確保されるようになった。式典のあいさつで園田裕史市長は「救急搬送の時間が短縮され、救命率を高めることができる。災害時にも心強い」と期待を寄せた。

このほか、観光施設や商業施設が集中する市南部地域への利便性も大幅に向上。岩見洋一県土木部長は「長年にわたり住民を悩ませてきた国道34号の渋滞が緩和される」としている。

秋野氏は12年1月、大村市議会公明党の田中守(当時)、神近の両議員と共に現地を視察。これを踏まえて翌2月、救命救急医療の精度向上と、スマートICの設置を求める内容の質問主意書を政府に提出した。その後、地元議員と連携して国や大村市に対し、早急な設置を求めていた。

秋野氏は「今後も、住民の命を守る救命救急医療の向上に向けた支援を拡充するよう国に働き掛けていく」と語っている。

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