eコラム「北斗七星」

  • 2018.04.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年4月13日(金)付



新学期が始まり、児童の集団登校の中に新1年生のかわいらしい姿を見掛けるようになった。小さな背中にはピカピカのランドセル。父母や祖父母がプレゼントしたのであろう。健やかな成長を心から喜び願って◆購入前に下見を重ね、ぴったりなランドセルを選ぶことを「ラン活」と呼ぶらしい。それが熱を帯び、時期が年々早まる傾向に。来年度の入学に向けたランドセル商戦が既に百貨店や総合スーパーで始まっているほどだ◆ラン活の盛り上がりには、少子化が進む中、一人一人の子どもにお金と時間を惜しみなく費やせる時代背景もある。男の子が黒、女の子が赤と型にはめるのは昔の話。今や24色から選べる。個性的なオーダーメイドも珍しくない◆気になるのは"お値段"だ。日本鞄協会ランドセル工業会によれば、最も売れる価格帯は3万~5万円。高級品は10万円を超えるという。ちょっと高い◆経済的に苦しい家庭を困らせてはならない。公明党は、小学校の入学準備でお金の心配をしなくて済むよう、困窮世帯に対する「就学援助」の入学前支給に取り組んでいる◆国会議員が国の要綱を改正し、実施主体である市区町村で地方議員が制度改正に尽力。国と地方のネットワークで今シーズンは約4割の自治体で実施にこぎ着けた。来春までにもっと広げる方針だ。(東)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ