e子ども・子育て支援法  「越境入所」の取り組みに注目

  • 2018.04.03
  • 情勢/解説

公明新聞:2018年4月3日(火)付



きょう4月2日は、本紙創刊56周年の節目に当たる。

思えば、公明党の前身である公明政治連盟の機関紙として公明新聞が産声を上げた当時、世界は冷戦構造のただ中にあった。米国を盟主とする自由主義陣営と、旧ソ連が盟主の社会主義陣営とに分かれ、その激しいイデオロギー対立の構図はいやが上にも日本の政治を規定していた。

左右両勢力が事ごとに不毛の対立を繰り返していた「五五年体制」である。

そうした国民不在の政治に風穴をあけるべく、中道主義の理想を掲げて創刊されたのが公明新聞だった。その年秋に開かれた公政連の第1回大会では、「大衆とともに」との立党精神も確立された。

いらい56星霜。右にも左にも偏せず、徹して<人間=大衆>に焦点を当てて政治理念や政策の論陣を張ってきたその歩みをひと言で言うならば、「中道主義に基づく言論戦の不断の展開」とでも要約することができよう。

けだし、中道という言葉の定義は簡単でない。「全てにおいて『中』的な状態が賞賛に値する」(アリストテレス)とはいえ、その中身を具体的に示すのも容易でない。

その意味で、劇作家の山崎正和氏が本紙で語ってくれた中道の捉え方は示唆的だ。

氏によれば、中道とは「問題提起だけで良しとしない態度」にほかならない。「狼が来るぞ」と叫ぶのが左で、「いや、狼など来ない。問題はない」とするのが右だとしたら、「問題はあるが、こうすればどうか」と建設的な解決法や政策を提示するのが中道的行き方だというのである。

イデオロギー対立の時代が去った今、本紙に求められているのは、まさにこの態度の徹底と深化だろう。中道の時代を切り拓く使命と責任の重さを心に刻み、あらゆる政治課題に的確な問題解決の方途を示す機関紙をめざしたい。

とまれ、月2回刊だった公明新聞も今や、堂々たる日刊総合紙となり、今年1月には電子版も誕生した。

ポスト56周年、この拡大と深化の歩みをさらに加速し、「より多くの人々に愛される"国民の機関紙"」(井上義久幹事長)へと飛翔したい。記者一同、ペン持つ力の錬磨にいや増し励む覚悟である。

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