e新たな産業へ応援

  • 2018.04.03
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2018年4月3日(火)付



薬用植物の試験栽培を調査
鹿児島・出水市



鹿児島県出水市議会公明党の、つきじ孝一議員(市議選予定候補)はこのほど、同市が2016年度から19年度まで実施する薬用植物の試験栽培の現状を調査するため、地元農家から話を聞いた。

漢方薬の原料として使用される薬用植物は、国内需要のうち、約9割を中国など海外からの輸入に頼っている。しかし、乱採取などにより海外産の価格が高騰しているため、国内での増産が急がれている。

同市では現在、生産技術の確立に向けて、地元農家の協力のもと、4品目を試験栽培。このうち、臓器などの炎症を抑える「ミシマサイコ」が順調に生育しているという。市農政課農業振興係の中原克章係長は「生産体制を軌道に乗せ、市の農業所得の増大につなげていきたい」と語る。

重信肇一さん(77)は「薬用植物は雑草のように自生させて育てるため、栽培が難しい。忍耐強く頑張りたい」と強調。つきじ議員は「出水市の新たな産業として成長させていけるよう応援する」と応じた。

つきじ議員は、14年6月の定例議会で「耕地放棄地対策や中山間地域の活性化につながる」として、薬用植物の栽培を提案していた。

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