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  • 2018.04.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年3月31日(土)付



水と油の関係といえば、昔から相性が合わない間柄を指す。しかし、身の回りの日用品や食品となると話が違う◆例えば、化粧クリームや乳液、果汁清涼飲料、ドレッシング、石けん、合成洗剤。科学本によると、どの品も両方がうまく溶け合って暮らしに役立っている。いわば、共存関係にある◆会員制交流サイトを運営する米フェイスブック(FB)が、大量の個人情報の流出問題に揺れている。利用者のデータが本人たちの同意なしに、英国のデータ解析企業の手に渡った疑いがもたれているからだ◆FBは、利用者がどの「いいね!」ボタンを押したかという記録をもとに、「人種、性格、性的指向、政治的なイデオロギー、配偶者や恋人の有無、薬物常用の有無を言い当てられる」(『超監視社会』 草思社)という。同社をはじめ、米国の情報技術(IT)大手企業は、インターネットのサービスを通じて膨大なデータを収集・分析し、ビジネスの柱にしている。集めたデータは、デジタル時代の「新たな石油」といわれるほどの価値を持つ◆これらの企業が保有する高い技術力や革新を生む力は、米国や世界の経済を引っ張るエンジンになりつつある。一方で、利用者の個人情報は脅かされないか。常に不安がつきまとう。何とか共存関係を築いてほしい。(明)

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