eコラム「北斗七星

  • 2018.03.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年3月30日(金)付



おかえり 今日もからっぽの お弁当ばこをありがとう 毎日残さずきれいだね...。去年の春、NHK「みんなのうた」で流れていた半﨑美子さんの『お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~』を思い出す。これがきっかけで17年の下積みからブレイクした彼女はいつも、膝に付きそうなほど頭を下げて感謝を表す◆今月、本紙1面で食品ロス削減について、公明党の推進プロジェクトチーム(PT)座長の竹谷とし子参院議員が語っていた。食べられるのに捨てられる食品は、日本で年間、東京都民の食事量に匹敵する621万トンに及ぶと◆同PTは、政府への提言や国会質問を重ね、推進法の骨子案をまとめた。今国会での法制化をめざす◆骨子案は、「国民運動」として進めることを掲げている。すでに各地で自治体などが運動を起こしているが、例えば福島県のキャッチフレーズは「全てに感謝!食べ残しゼロ」。食材を提供する人や調理する人、そして食べる人など皆への感謝があってこその運動だ◆『お弁当ばこのうた』は、<愛情にしっかりフタをして もれないように包みました>と続き、結びは卒業する娘に作った最後の日、<からっぽのお弁当ばこの中から 「毎日どうもありがとう」 あなたからの手紙>。感謝の心で食品ロス削減の運動も"ブレイク"させたい。(三)

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