e映画、テレビドラマ、CM 撮影きめ細かく支援

  • 2018.03.23
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2018年3月23日(金)付



NPO法人「フィルムコミッション富士」
静岡・富士市



静岡県富士市に映画やテレビドラマなどのロケ(現地撮影)を誘致しているNPO法人「フィルムコミッション富士(以下、FC富士)」は、きめ細かなサポート体制が制作会社から評価され、2008年の設立以来、ロケ誘致が500本を突破した。設立当初からFC富士の活動を後押ししてきた公明党の早川育子県議はこのほど、市内で開かれた「10周年活動報告展」にも参加し、関係者と交流を深めた。

500超すロケ誘致


ロケ地になると、観光誘客だけでなく、撮影期間に滞在する出演者やスタッフの宿泊・食事などによる経済効果がもたらされる。このため全国各地の自治体や団体がロケ誘致に取り組んでいる。

FC富士は、制作会社の希望に合ったロケ地を紹介し、撮影が完了するまでロケ地との仲介役となり、ロケハン(下見)や撮影の日程調整、同行支援などスムーズに撮影するためのサポートを行っている。また、独自で募集したエキストラを紹介したり、弁当や宿泊施設も手配したりするほか、市のシティプロモーション課と連携し「ロケ地マップ」の作製にも携わっている。

こうしたきめ細かなサポート体制が制作会社から高く評価され、依頼が増加。累計のロケ誘致数は536本(1月28日現在)に達した。FC富士の勝山浩和理事長によると、関係者の宿泊や食事などが市内に与えた直接的経済効果は概算で3億2000万円に上るという。

市シティプロモーション課の担当者は「市内でロケした作品の放映後には市民から反響がある。郷土愛を育むことにもつながっているのでは」と語っていた。


設立10周年迎え活動報告展


このほど開いた活動報告展では、NHK朝の連続テレビ小説など同市でロケが行われた作品のポスターや映像、FC富士が保存している役者のサイン入り色紙、ロケで使用された小道具などが多数展示され、映像文化を通じて市の魅力を市内外に発信する機会となった。


公明県議、取り組み後押し


早川県議は2009年、FC富士からロケ誘致に関する相談を受けるようになり、その中で、県有施設でのロケは映画やドラマに限られ、CMには使用できないことを知った。

早川県議は13年2月定例会で映像文化の振興について質問。ロケ誘致にフィルムコミッションが大きな役割を果たしていることを強調し、県の支援を求めた。FC富士も県に対し、県有施設をCMロケに使えるよう要望。その結果、県有施設でのCMロケが可能となり、撮影場所の選択肢が広がった。

勝山理事長は「公明党の議員は誠実。いつも協力してくれ、本当に助かっています。今後も、市の新たな魅力を発掘し、発信するという社会的責任を果たしていきたい」と話していた。

早川県議は「ロケ誘致は大きな経済効果がある。ロケ地巡りなどの観光にもつながり、地域の活性化にも有効。さらに力を入れていきたい」と語っていた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ