e女性の視点で「防災ひな祭り」

  • 2018.03.12
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2018年3月12日(月)付



人材育成促すイベント
災害への対応 楽しく学ぶ
ファッションショーやクイズ、ヨガ
東京都



女性ならではの視点を生かした防災人材育成のためのイベント「防災ひな祭り」(東京都主催)が3日、都内で開かれた。防災で役立つファッションショーやクイズ、ヨガなどを通じて、日常生活でできる備えや災害時の対応について理解を深める催し。都内外から約500人が集まり、公明党の野上純子、松葉多美子の両都議が参加した。来場者には、都が作成し、1日から無料配布を始めた女性視点の防災ブック「東京くらし防災」が配られ、高い関心を呼んだ。

危険物から足を守るトレッキングシューズ、ミニ枕やフットレスト代わりとして使えるダウンベスト――。イベントは"防災"を組み合わせた流行の着こなしを紹介するファッションショーでスタートした。見学した横浜市の女性会社員(36)は「積極的になれるファッションと、なかなか意識できない防災が一緒になって斬新」と笑顔を見せていた。

防災ひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う桃の節句にちなみ、都が取り組む女性の防災人材育成のキックオフイベントとして企画された。会場では、女性視点の防災ブックに関するクイズが行われ、「災害が起きてトイレがどこも故障中。どうする?」など全5問を司会者が出題。都職員が、答えのあるページを示しながらごみ袋を使った簡易トイレの作り方や、普段使うものを多めに備えておく「日常備蓄」などを解説した。

このほか、運動不足になりがちな避難生活時などに座ったままできるヨガをはじめ、人気モデルらによるトークショーも実施され、来場者は楽しみながら防災への意欲を高めた。


都独自の「ブック」好評


女性視点の防災ブックを手にした来場者の声を聞く野上、松葉の両都議この日、女性視点の防災ブックを手にした来場者から野上、松葉の両都議が声を聞いた。

「かわいらしい本で、すぐ読みたいと思った」。システムエンジニアの女性(27)は最初の印象をこう語った。一緒に参加した妹(25)は「イベントの合間に半分以上読んだ。身の回りから備えを見直したい」と話した。

一方、食品関連企業に勤める男性(39)は「女性のことだと気恥ずかしさを感じるが、(男性も)知っておくべき内容が載っている。しっかり読み込んで家族にも伝えたい」と述べていた。


都議会公明党が推進


女性視点の防災は、都議会公明党(東村邦浩幹事長)が議会質問を通じて積極的に推進。中でも、女性視点の防災ブックについては、2016年12月に小池百合子知事に予算要望を行った際、直接作成を提言し実現させた。野上、松葉の両都議は「女性視点の防災がさらに広がるよう人材育成などを推し進めていく」と話していた。

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