e中山間地域に待望の光ケーブル

  • 2018.02.21
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2018年2月21日(水)付



"小さな声聴く力"生かす
山梨・富士川町



「これでインターネットを用いた作業が千倍は楽になった。公明党議員の粘り強い取り組みに心から感謝している」。山梨県富士川町の中山間地域にある五開地区に6年前から住む山崎寿美さんは語る。

山崎さんは、町内の自然豊かな「大柳川渓谷」の魅力を毎日、発信しようと思い立ち、個人で通信環境を整えた。しかし、パソコンを立ち上げるだけで数十分もかかる具合。作業は連日、深夜まで続いた。ただ、そのかいあって、2016年にGoogle(グーグル)で検索されたワードの都道府県別ランキングのうち、「大柳川渓谷」が山梨県の第5位に急浮上。外国人の訪問や転入もあった。

こうした中、昨年10月、光ファイバーケーブルが中部・五開地区までようやく敷設され、ブロードバンド(高速大容量)通信を利用できる環境が整った。山崎さんをはじめ、地元住民に喜ばれている。

公明党の小林有紀子町議(町議選予定候補)は、14年12月議会で「人口減少に歯止めをかけ、地域を活性化するために情報通信基盤の整備が急務」と力説。16年3月議会でも財源確保を要望するなど積極的に推進した。

当初は、高齢者が多い地域のため、インターネットの必要性を感じない世帯もあった一方、「スムーズに利用できず仕事にならない」と県内の他の自治体に転居してしまう世帯も。情報通信環境の格差解消にはケーブル敷設が急務と考えた小林町議は、地域住民に対し、理解と協力が得られるよう一軒一軒、説明に努めて歩いた。

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