eコラム「北斗七星」

  • 2018.02.19
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年2月17日(土)付



お笑いでベタなツッコミと言えば「なんでやねん」だろうか。"ベタ"とは、ありきたり、平凡という意味。だが、それがあると面白さや味わいが引き立つ。新聞の"ベタ記事"もだ◆一般紙を開くと、トップ記事の大きな見出しが目に飛び込む。ベタ記事は一段見出しで小さく紙面の下の方に。されどベタ記事。ニュース解説でおなじみの池上彰氏は、有力な情報源としてベタ記事を重視し、「私がもっとも愛する記事」と著書に記す◆本紙は、ベタ記事を"一段記事"と呼ぶ。カーブミラー設置や歩道の段差解消など、公明議員の地域実績を写真と一緒に紹介する内容が多い。一段記事はトップ記事に匹敵するほど大切だと新人記者時代にすり込まれた◆信号機設置の取材後、単刀直入に聞かれて困ったことがあった。「これはトップ記事ですか?」。「......」。確かに地域で勝ち取ったかけがえのない1基だ。とはいえ、信号機は全国に20万基以上もある。結局、一段記事で掲載。それでも御礼の電話をいただいた。「皆さんがすごく喜んでくれてね」◆今月まで「機関紙拡大運動 集中期間」。実配部数で有権者比1%を達成した支部を随時、本紙6面で紹介している。心から感謝し、全国各地の偉業を顕彰したい。その一段記事の向こうに笑顔がたくさんこぼれますように。(東)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ